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20〜30年落ちなのに新車超えの中古価格! 買っときゃよかった「90年代国産車」5台

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TEXT: 遠藤イヅル  PHOTO: スバル、日産、遠藤イヅル、Auto Messe Web編集部

気が付いたら手が届かない価格に……

 中古車の中には、年式相応・程度相応で順当に価格が下がっていく車種、クルマの性能や装備を考えると不当に安く感じる車種、そして思った以上に価格が高騰している車種がある。

 なかでもスポーツカーは、以前の相場感に比べて価格が高くなっている印象が強い。しかも、1960〜70年代の「ヒストリックカー」世代ならまだしも、80〜90年代のクルマも、気が付いたらそうそう手が出せないほどの価格帯になっているではないか。ちょっと前までは、なんとか買える額だったのになあ……。 ということで今回は、そんな「価格高騰中の90年代旧車」を集めてみた。なお、価格は2020年2月20日現在の、複数の中古車検索サイトを参考にしている。

まさかの250万円超え! ホンダ・シビック タイプR(EK9型)

 1997年、6代目シビックに追加された初代の「シビック・タイプR」(EK9型)。1.6リッターながら185馬力という最高出力、1070kgという軽さにより生み出されるパフォーマンスは刺激的だった。新車価格は199万円。6代目シビックに追加された初代タイプRも、今となっては高嶺の花となってしまった

 現行型のタイプR(FK8型。現在、売り切れ)は最高出力が320馬力に、価格も安いモデルで472万円にまで達してしまっているが、このご時世にスポーツ色の 極めて強いスーパーハッチバックを出してくれていることに、感謝をしなければならない。新車価格は199万円だった、EK9の中古市場も今や200万円オーバー

 とはいえ、EK9型の「手軽でめちゃ速いホットハッチ」を懐かしむ人も多いだろう。それもあってか、現在の価格は200万円オーバーがデフォルト。中心価格帯は250万円前後だ。走行距離は10万キロ超も多く、中には25万キロを超えている個体も。400万円・500万円前後も散見され、最高価格はなんと798万円!走行距離優よりも車体の程度や人気度で値付けがされているシビック・タイプR

バージョン1は470万円!? スバル・インプレッサWRX STI(初代・GC8型)

 1990年代のWRCでも活躍し、多くのファンを虜にした「スバル・インプレッサWRX」は、1992年にデビューした初代インプレッサの高性能版。さらに、スバルテクニカインターナショナルが手がけた「WRX STi」も設定され、「速いハコ」の魅力をさらにアップした。WRX STiは、当初改造車扱いだったが、バージョンIIIからは正式なカタログモデルに昇格。最終的にはバージョンVIまで発売が行われた。スバルの正式なカタログモデルとなったインプレッサWRX STI バージョンIII

 程度の差による価格幅が大きいのは他の車種と同じだが、初代インプレッサWRX STIの全体的な相場は上昇しており、中心はバージョンIV〜VI の250〜300万円。バージョンIVの2ドア、「WRX タイプR  STiバージョン」は300〜500万円ほどになり、価格帯が上がる。また、WRX STIバージョンIの中には、470万円という価格も。さらに驚きなのが、3300万円の「22B STI version」!  WRC3連覇を達成したラリーカーのイメージを再現した400台限定モデルだが、もはやかつてのスーパーカーよりも高い。インプレッサWRX STI バージョンIIIのリアビュー

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