プライベーターがクリアしてゆくWRCへの段階
その一方で長瀬氏によれば「中古車であれば、R3は1000万円、R2は600万円ぐらいで購入可能です。ロジスティックに300万円ぐらいの追加コストが必要になりますが、R5のようにスペアパーツもそんなに必要ではないので初期費用は抑えられると思います」とのこと。同じ国際規定モデルでも、R3、R2の下部クラスになるとプライベーターにも手が届く範囲だといえるだろう。
ちなみに、気になるランニングコストもまずますの金額で、WRCへのエントリーフィーはイベントによって異なるが、世界選手権ポイント加算の対象外となるノンプライオリティでのエントリーであれば50万円前後のイベントが多い。実際にラリージャパンのエントリーフィーは45万円の設定となっている。
もちろんその他に、FIA公認バーコード付きのラリータイヤが必要となるほか、宿泊費や移動費なども必須となる。それでも海外へ遠征する場合はかなりの出費が必要となるが、世界選手権として国内で開催されると考えれば意外とリーズナブル、と言えなくもないだろう。
このように世界選手権といえども、WRCにはプライベーターも出場可能で、国際Rライセンスを取得して、規定に合致したマシンとヘルメットやスーツなどのウエア類を用意すれば参戦可能なのだ。
もちろん、そのためにはかなりのコストが必要となるほか、スキルに関しても大幅なレベルアップが必要となることから、一朝一夕にWRCへチャレンジすることは難しい。だが、段階さえ踏めば実現できるステージとなる。憧れのワークスドライバーと同じ舞台にチャレンジしてみてはいかがだろうか?