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見た目オンリーのカスタムじゃなかった! 「シャコタン」「ツライチ」が走りにもたらす好影響とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ドライバーの安心感が向上するといったメリット

 低いスタイリングとツライチに決めたタイヤ&ホイールは、どんな時代でもドレスアップの王道であることに変わりはない。見た目がカッコよくなるのは当然として、その他にどんなメリットがあるのだろうか。説明をしていこう。

重心が低くなるとコーナーリングが安定する

 ローダウンすることで得られるルックス以外のメリット、それは何といっても操縦安定性が高まることだろう。車高が低くなればロールセンターと呼ばれる、車両がロール(傾く)する中心も下がり、コーナリングの安定感が増すというワケだ。ロールセンサーのイラスト図

 それは旋回速度の上昇に直結するし、運転手や同乗者の安心感にも繋がる。ただし何ごともやり過ぎは禁物で、過度なローダウンには弊害も多い。知ってのとおり保安基準では最低地上高が9cmと定められており、それを下まわると車検をクリアできないばかりか、違反のキップを切られたり整備工場で入庫を断られることもある。最低地上高は9cm以上と保安基準で決まっている

 また大きい段差や深い轍がある道路を走れなかったり、入れる駐車場が限定されるなど不便なことが多い。特に大柄なバンパーやリップスポイラーを装着しているクルマは、最低地上高が9cmを確保していても神経を使うこと確実だ。走りの面でもサスペンションの動きが制限され、乗り心地が悪化したりアライメントが大きくズレるなど、本末転倒な結果を招くことがあるので注意したい。車高を落としすぎることでリップスポイラーやバンパーに傷を付けてしまうことも

 なお保安基準に適合した車高でも上で挙げたデメリットが発生する場合があるので、ローダウンする量や付随するパーツ(調整式のアームなど)は、その車種に詳しいプロショップと相談して決めるのが無難だろう。

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