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見た目オンリーのカスタムじゃなかった! 「シャコタン」「ツライチ」が走りにもたらす好影響とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ツライチにしたらトータルでセッティングをしないと効果が無い

 次はツライチに関して。ホイールのリム幅やインセットを変更したり、スペーサーでフェンダーの外側と合わせる手法で、メリットはトレッドが広がることによる安定感の向上だ。もっとも足まわりやタイヤを純正のままツライチにするケースは珍しく、すべてがトレッド拡大による恩恵とは断言できないけど、純正はフェンダーのだいぶ内側にセットされているので、それと比較して踏ん張りが効くようになるのは間違いない。

 結果としてローダウンと同じくコーナリング速度や、ドライバーの安心感が向上するといったメリットが生まれる。そして当然ながらデメリットも存在。ツライチにすればするほどフェンダーの「ツメ」と干渉する可能性が高まり、ツメ折りの対策をせずに放置するとタイヤが深刻なダメージを負ってしまう。

 また足まわり全体のバランスが崩れるのも必至なので、ツライチにしただけで走行性能が上がるワケじゃなく、むしろ下がってしまうこともあると覚えておこう。走りに活かすなら車高やアライメントを含め、トータルでセットアップするのが不可欠だ。

 同じくフェンダーのツメ折りは必須となるが、フェンダーの外縁から少し内側にセットする、俗に『ツラウチ』と呼ばれる方法もある。走りとは関係ないけどツライチに対する利点は、フェンダーがタイヤに被ることでより車高の低さをアピールできる点。ツラウチの写真

 さらにタイヤ&ホイールがフェンダーの内側に収まっているので、保安基準に抵触しない(車高なども基準内であるのが前提)点も見逃せない。レーシングカーのようなスタイルを目指すなら、ツライチよりツラウチのほうがリアルに見える。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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