Kカーだけのレーススケジュールも続々発表!
三重県鈴鹿市にある鈴鹿ツインサーキットで、レインボーカラーズ主催の走行会が2月13日(土)に開催された。もちろん軽自動車オンリー。この走行会には、36台が集まり、走り込みを行なった。この走行会は3時間走りっぱなしの走行会で、参加費は1万5000円ぽっきり。1台につき3名までドライバーの追加が可能(2500円/人)ということで、クルマをうまく相乗りすれば、ガソリン代等を含めても一人1万円ほどでしっかり楽しめるリーズナブルな走行会である。 この走行会に集結したのはKカー。いわゆるKスポーツといわれるホンダ・ビートやスズキ・カプチーノ、マツダAZ-1といった車両から(コペンやS660といった新型車種はいなかったが)、最近こういった場所で見かけることが多いダイハツ・エッセや、ワンメイクレースが展開されてもいるホンダN-ONE、さらには旧軽自動車規格のスバル360まで、実にさまざま。いわゆる実用車の類もガンガンに走っている。ちなみに今回の最多参加車種はスズキ・アルト(HA23V)となる。 今回走行会の会場となった鈴鹿ツインサーキットでも、軽自動車の4時間耐久レース(フルグリッド35台)となる「軽耐久」シリーズを開催している。昨年は、シリーズを予定していたものの、残念ながらCOVID-19の影響ですべて中止となってしまっている。 好天に恵まれたこの日の走行は、その鈴鹿ツインサーキットのコースをフルコース(全長1750m)使用での走行会となり、その鈴鹿ツインの耐久シリーズに参戦を予定している参加者が多く参加。予備練習としても、楽しい力が溢れてくるわけだ。
3時間の走行会は、途中でセッションを区切ることなくぶっ通しでの走行が可能で、各チームにとっては耐久のシミュレーションや、燃費走行データ取りなどが取れる機会となった。またセッションの最初と最後にはスタート練習の時間も用意され、セッション中には助手席同乗も可能と、走行練習のみならず、データ取りやスキルアップにも有効活用できる機会となった。 中には、こういったKカーの走行会から腕を磨き、ステップアップする選手もいる。現在はスーパー耐久シリーズのレギュラーシートを獲得している大崎達也選手の姿も見られた。大崎選手、今シーズンはスーパー耐久へ#456 odula Star5 Roadster(ST-5クラス)で参戦予定だという。
日本のレースを根底から支えているとも言えるKカーの日常的リアル現場、実際に走行をしていた面々に話を訊いてみた。
#59&#60 スズキ・アルト(HA23V)白川ひろゆきさん/岡野 光さん/松村俊治さん/桜本和巳さん
クルマ好きの縁でつながったという白川さんたちは、耐久レースにはチームとして出ているメンバーだ。この日は2台の4名で参加した。やはりチームとしての動きはリーズナブルで、車両をそろえたほうが何かあった際にパーツの融通も効くということでアルトをチョイスした。
もともとはお互い別の普通車での走行を楽しんでいた。しかし、ひとりでは厳しいが3人以上も集まれば、ひとり10万円ほどもあればより一層クルマを走らせられるようになる。そこでサーキットを走ることを楽しみながら、それをちゃんと続けていけるKカーを選んだという。
動きはこの日の4人ばかりではなく、周りの若い連中も巻き込みながらとなりサーキット走行を楽しんでいる、という。ただこの日は、1台はエンジンブロー、1台はコースアウトで、なかなか手痛い一日となった様子だが…。
#54 ホンダN-ONE(JG1)原田浩之さん
通勤用のホンダN-ONEで参加したという原田さん。これまでこういった走行会には、ひたすらいじり倒してきたミラを持ち込んでいたけれど、しんどくなって、このN-ONEで走っているという。 ミラも、当初は非常にリーズナブルに楽しめてはいたものの、それなりに追い込んでいくとやはりそれなりにかかる、という。このN-ONEは「足回りだけ、それ以上はやらない」という原田さんだが、それでも軽トラワールドシリーズ併催のトールワゴン選手権に向けて、この日もまた練習を重ねているという。