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快適な「床」作りこそが「快眠」の鍵! テント泊を「極上空間」に変える方法とは

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TEXT: 大森弘恵  PHOTO: 大森弘恵、Auto Messe Web編集部

テントと寝袋だけでは快適に眠れないことがある

 テントの中でどんなに保温性の高い寝袋を使ったとしても、底面のマットが貧弱だと心地良く眠ることはできない。というのも、寝袋は体重で背中の中綿がつぶれてしまう。中綿がつぶれるとそこには温かい空気を溜めることができないので、ペラペラのマットしかなければ地面の冷えを直接感じてしまうというわけ。寝袋の効果を引き出すためにも、高機能なマットが不可欠なのだ。

 また、立っているだけなら多少斜面になっていたり凸凹があっても気が付かないが、横たわるとわずかな斜面や凹凸でも気になってしまう。テントをたてる場所を吟味し、あとはマットで凸凹を解消することが必用となる。テントの中でどんなに保温性の高い寝袋を使ったとしても、底面のマットが貧弱だと心地良く眠ることはできない

グラウンドシートで断熱&防水

 テントの下にシートを敷くと、テントの傷や破れを防いでくれるほか、雨や雪の地面であったとしても染み込まずに済む。手持ちのブルーシートで代用することもできるが、テントのフライシートからはみ出るような大きなものだと、シートとテントの隙間に雪や雨が滑り込むのでかえって濡れがひどくなる。あくまでテントのフロアと同じ〜やや小さなシートであることが重要だ。テントの下にシートを敷くと、テントの傷や破れを防いでくれるほか、雨や雪の地面であったとしても染み込まずに済む

テントマットとスリーピングパッドで保温&凸凹解消

 テント内では床いっぱいに薄手のテントマットを敷き詰め、その上にクッション性と保温性のあるスリーピングパッドを敷いて好みの寝心地にするのが定番だ。

 広げるだけの「クローズドセルマット」は、かさばるものの破損の心配がない。ホームセンターで売られている銀マットのようにフラットなものは寝心地が硬いけれど、凹凸のあるクローズドセルマットはふわふわとしていて製品によって寝心地が異なるので、店舗で寝心地を確かめて購入するようにしよう。広げるだけの「クローズドセルマット」は、かさばるものの破損の心配がない

 空気を入れるスリーピングパッドには、空気の力で膨らむ「エアマット&ベッド」や、内部にウレタンなどの芯材が入っていて半自動でふくらむ「インフレータブルマット&ベッド」がある。空気の力で膨らむ「エアマット」

 どちらも空気を入れるのは同じだが、芯材が入っているぶんインフレータブルマットのほうが地面の冷えを遮断して、体熱を溜め込みやすい。最近は厚さ10cm超の極厚インフレータブルベッドの種類が増えている。抜群の保温性、クッション性を誇りラグジュアリーな寝心地が人気だが、収納性は犠牲になることを覚えておきたい。インフレータブルマットは地面の冷えを遮断して、体熱を溜め込みやすい

 なお、ふわふわのエアマットやインフレータブルマットは寝心地が良いぶん、子供が跳ねて破けたり空気が漏れてしまうことがあるので、子供には十分言い聞かせておこう。

 ちなみに幅の狭い子供用マットはラインアップが少ないので、ファミリーならダブルサイズのスリーピングマットが便利。マットの隙間に落ちることがないと評判だ。

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