【マフラー】
続いてはパワー系のチューニング。今やサーキット仕様でも低・中回転域のトルクを損なわないのが常識で、その扱いやすさはラップタイムだけでなくスムースな街乗りにも直結する。
極端にパイプ径の太いマフラーはいわゆる“抜けすぎ”になってしまい、アクセルを踏み直したときのリカバリーにも悪影響を及ぼす。直線が極端に長く低速トルクを犠牲にしても構わないコースは別として、サーキットでも街乗りでもメリットはほとんどないと思われる。ターボ車ならタービンも同様で闇雲に大きくするのではなく、排気量やコースに合わせた適正なサイズを選ぶようにしたい。
【エアロパーツ】
次はダウンフォースを稼ぐエアロパーツ。ハイパワーのサーキット仕様なら大柄なGTウイングとカナード、アンダーパネルやディフューザーを装着したいところ。でも街乗りにも使うクルマなら保安基準に適合しているか、基準ないでも歩行者を引っかけたりする危険性はないか、またリアのスポイラーやウイングは視界を妨げないかにも注意しよう。
【ボディ補強】
最後はボディ補強に関して。ロールケージはサーキット専用という考えも根強いが、剛性が上がって乗り心地が改善されるケースはあるし、大きな事故に見舞われたときの安全性が高まるのも確かだ。製品によっては乗車定員の変更が不要だったり、乗降性や積載量に配慮したストリート向けもある。