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日常からサーキットまで有用な運転テク! 実は奥深い「荷重移動」とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

日常の運転でも荷重移動を意識しよう

 以上のような理屈を知っていても、ドライビングに反映できるかは別だ。正確かつスムースな荷重移動を身に付けるのに特効薬や近道はなく、街乗りで「いま荷重がどのタイヤに乗っているか」と考えることが大事。特に加減速だけじゃなくステアリングを左右に切り返すワインディングは、荷重移動が頻繁に起きてドライバーも意識しやすい最高の練習ステージだろう。荷重移動を身に付けるには街乗りで「いま荷重がどのタイヤに乗っているか」と考えることが大事

 最初は普通に運転して荷重のかかっているタイヤや動きを感じ取り、それから意図的にフロントやリヤ荷重の状態を作り出してみたり、強弱をコントロールして挙動やグリップの変化を身体に染み込ませていく。適切な荷重移動が無意識にできるようになれば、サーキットではタイムだけじゃなくスピンやコースアウトの可能性が減るし、一般道での事故防止や同乗者を不快にさせない運転にも繋がってくる。荷重移動が上手にできると、一般道での事故防止や同乗者を不快にさせない運転にも繋がってくる

 なお荷重の特性はエンジン搭載位置や、車高の前後バランスによっても変わってくる。最大の重量物であるエンジンが前にあればフロント荷重が強めだし、車種としては少ないがミッドシップやリアエンジンなら逆だ。車高もフロント荷重を強くしたいならリヤを上げることで対応でき、オーバーステアを嫌うならリヤを下げるといったセッティングが可能。いずれにせよ練習はどんなクルマでも構わないしお金もかからない。日ごろの運転から荷重移動を意識して、サーキットでも一般道でもスマートかつ安全でなドライビングテクニックを習得しよう。日ごろの運転から荷重移動を意識して、スマートかつ安全なドラテクを習得しよう

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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