「スチール=ワイルド」だけじゃない。ヘリテージが見せる「3色3様な」魅力
エアロメーカーのKLCがジムニー専用に立ち上げたブランド「ヘリテージ」。エアロから内装アイテムまで幅広くラインナップを揃え、その組み合わせ方次第で、全く異なるイメージに仕立て上げるその手法は、既に多くのジムニーファンを魅了している。
基本的にデザインはシンプル。過剰な装飾をせずに、ちょっとノスタルジックな薫りを漂わせて、時に可愛く、時にはクールにジムニーを演出。そんなヘリテージが今回仕掛けたのが、スチール(ステンレス)バンパーだ。同デザインで異なるカラーの3バージョンを設定し、それぞれ違う世界観を表現する。
【Style_01:Inspire(インスパイア)】かつてのジムニーを踏襲しつつ、時代の空気も取り入れる
バンパーを外してスチールバンパーに交換。「第2世代」カテゴリーに入るJA系ジムニー時代の定番のイジリ方をあえて今のジムニーに。そんなコンセプトで作られたのがヘリテージの「トラディショナルバンパー」だ。伝統的ジムニースタイルを踏襲しつつ、ちょっとだけ新しさをプラスする。ヘリテージらしい仕上がりである。
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フロントバンパーに四駆でありがちな「しし狩り」などをあえて付けず、スマートにスッキリと。単調にならないようメリハリを付けた意匠で、一番上のパイプから一度前に張り出し、奥に巻き込むようにデザイン。その張り出した部分の延長線上にフォグがきっちり来るように計算して作り込む。
このフォグのあしらいもポイントで「JA22ジムニー風に見せるならフォグ無しもありだけど、せっかく純正でフォグが付いた車輌を購入したのだからフォグは付けておきたいというユーザーさんも多いので」フォグの有/無が選べる仕様に。フォグランプステー付であれば純正フォグをそのまま移植して使えるし、1万円ダウンのステー無しタイプならフォグレスで旧型ジムニー風のスタイルを楽しめる仕掛け。
ボトム部分にはスキッドプレートを付属。腹下のパーツを隠す役目も果たすし、ロゴ文字をくり抜いたデザインがスタイリッシュで、単なる懐古的なスチールバンパーではない、今っぽさを醸し出す。
リアバンパーはあえて純正テールランプを流用。また、この手のスタイルではナンバープレートをゲート側に移設するのが定番なのだが、「それをするとナンバー灯の配線のために、ゲートに穴を開ける必要が出てくるんです。せっかくの新車に穴を開けるのをためらう人も多いのでは」との配慮から、バンパーにナンバーを設置。
カラーはマットな質感のブラックで、クールな印象に。単なる艶消しではなく、ザラッとした質感が特徴的だ。これはカチオン塗装という下地処理を施しているためだが、この手法、見た目だけでなく機能面でも大きな違いを生む。実はスチールバンパーはサビやすいのが弱点なのだが、カチオン塗装は防錆、防傷効果抜群。この処理をしてから色を塗っているため、ヘリテージのスチールバンパーは、耐久性に優れているのである。
バンパーに合わせて、ルーフには同じくスチール製の『匠ルーフラック』。フェアリング風プレート付きのタイプAでを装着する。グリルは22ジムニーのカスタマイズで大ヒットし、往年のジープ風デザインを継承した「#フェイスグリル#ナナケツ」。かつてのジムニーからのインスパイアを存分に感じさせるスタイリングである。
【Style_02:Traditional(トラディショナル)】ステンレスバンパーと「JA22風グリル」で思い切り当時仕様に
より当時っぽさを演出したいのなら、メッキの輝きが美しいステンレスバージョンがオススメ。
昨今では艶消し黒のスチールバンパーが主流だが、JA22全盛時代の流行りはやっぱりステンレス。あの頃の雰囲気を出すのには、この煌めきは欠かせない。デザインは前後バンパー共に全くスチール製と同様で、素材のみ変更。キラキラと光を反射し、黒とはまた違った魅力を放つ。
ステンレスバンパーを選ぶのなら、徹底的に当時っぽく振ってみてはどうだろう。そこで開発したのが「#フェイスグリル#ジェイエー」だ。
スチール製・ステンレス製共に、FRPバンパーと違って塗装の必要がない。余計なコストをかけずに、購入後即装着出来るのも大きな魅力だ。
【Style_03:Cal(キャル)】アイボリーのスチールバンパーで、ジムニーをレトロ可愛く
スチールバンパーと聞いて連想するのは、ワイルドでタフなイメージ。けれどもヘリテージは、力強さよりちょっと懐かしくてオシャレな感じを狙う。特にこのアイボリーバージョンは、レトロ可愛い雰囲気が全開。
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ブラックバージョンと同様にカチオン塗装での下地処理はしているものの、こちらはあえて表面をザラッとさせず、ツルっとした質感で仕上げる事で違う魅力を表現。
アルミ製のルーフラックは、プレートの付かないシンプルなタイプB。黒とアイボリーの2色展開なので、今回はもちろんバンパーに合わせたアイボリーをセレクトし、統一感を出す。
グリルはノスタルジックなデザインの「#フェイスグリル#フォーティー」を採用し、ホワイトでペイント。中央に大きな「SUZUKI」エンブレムをセットすれば、なんとも味わい深い顔付きに。
こうした色使いや、アイテムの組み合わせ方も、ヘリテージならではのセンス。ヘリテージは何台ものデモカーでジムニーの魅力を表現していることでも有名だが、どの仕様にもカスタムのヒントが満載なのだ。
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