リミッターを解除する方法
では続いて解除の手段を。手軽でコストも抑えられるのはチューニングパーツのメーカーや、プロショップが販売している専用アイテムを使う方法だ。
代表的な商品としてはHKSの「スピード・リミット・ディフェンサー」や、ブリッツの「スピードジャンパー」が挙げられる。いずれも車速信号に細工してリミッターを作動させない仕組みで、パーツ代が1〜5万円(工賃を除く)と意外にリーズナブルなのも魅力。
ただし、基本的にはメーカーや車種ごとの専用ハーネスが必要で、なかには設定がない車種もあるので購入前にしっかりチェックしておこう。
もうひとつのリミッターを解除する方法は、ECU(コンピュータ)の書き換えだ。正確にいうと“解除”ではなく、スピードリミッターが作動する速度を引き上げる。前者に対するアドバンテージはスピードリミッターだけでなく、燃調や点火時期といったデータも同時に書き換えられること、さらにチューニングが進んだときの仕様変更も容易なこと。費用は車種によって幅が大きいけど、多くは5〜20万円と考えていいだろう。
どちらもデビューしたばかりで解析が進んでいない新型車だったり、純正ECUのプロテクトや制御が複雑で解除できないクルマもある。ただしスポーツ系の車種なら各メーカーが精力的に開発を行なうため、時間が経てばいずれかの方法でスピードリミッターを解除できると思って良い。サーキット走行を満喫するために、スピードリミッターカットは非常に有効な手段なのだ。