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「なんちゃって」じゃなく欲しいのは「本物」! 200万円前後で狙える「本格ヨンク」4選

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部、K-STYLE編集部

スズキ・クロスビー【180万5100円〜】

 ところで、自宅駐車場のスペースなどの関係で、できるだけ幅の狭い、コンパクトなクロスオーバーモデルを探しているなら、スズキ・クロスビーで決まりだ。 車幅は一般的な5ナンバーサイズの1695mmより狭い1670mmで、しかし中身は想像以上に本格だ。何しろ最低地上高は180mmと余裕があり(一般的な乗用車は140mm前後)、しかも4WDモデルは本格ヨンクのように、グリップコントロール、ヒルディセントコントロール、さらにスノーモードまで備えているのだから、悪路も雪道も安心・安全に走破できるというわけ。 ドライブフィールそのものは比較的新しいハスラーやソリオに比べてやや古臭く感じるかもしれないが、運転のしやすさや走破性では、このクラスでピカイチと言っていい。

スズキ・ジムニーシエラ【179万3000円〜】

 最後に紹介するのは、見た目からして超本格。軽のジムニー同様、世界的な人気ゆえ、相変わらず納期がずいぶん長くなっているスズキのジムニーシエラだ。

 全車ともに新開発ラダーフレームを使ったパートタイム4WDであり、最低地上高は210mm、アプローチアングル36度、ランプブレークオーバーアングル28度、デパーチャーアングル50度、高い脱出性能を誇るブレーキLSDトラクションコントロール完備と超本格。もちろん、ヒルホールドコントロール、ヒルディセントコントロールも用意。おそらく、日本の一般道で走破できない道はないというぐらいの走破性の持ち主なのである。

 それで5MT 195・8万円、4ATで205・7万円というのは「日本人に生まれてよかった!!」とさえ言えるバーゲンプライスと言っていいだろう。そのワイルド感、超本格感もまた、200万円前後で買えるクルマとは思えないほどである。山ガールに軽のジムニーとともにウケているのも、強い伴侶を求めていると考えれば、納得がいくというものだ。

 もっとも、オンロード、オフロード、ロングドライブでの快適性、後席の居住性、オフロードでの走破性、オンロードでの欧州車感覚の走りの気持ち良さと質感、アイサイト搭載による先進運転支援機能の充実度、そして普段使いで立体駐車場への入庫も容易なオールマイティ性能では、220万円から手に入る、全高1550mm、全車AWDの(うっかり2WDを買ってしまうことなし)スバルXVに軍配が上がるというのが、正直なところではある。

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