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「完成度」で圧倒! いま続々登場するメーカー純正「アウトドア仕様車」の楽しすぎる中身

アウトドアレジャーを想定した特別仕様車が続々登場

 アウトドアレジャーがブームになっている昨今。ベース車両に対してレジャー仕様のパーツを組み込んだりモディファイをするケースも増えている。そんななか国内の自動車メーカーも、ミニバンや1BOXをベースとした車中泊やアウトドアレジャーを想定した特別仕様のクルマを続々とリリースしてきているので注目してみたい。

安心感の高いメーカー公式カスタムカー

 ここで紹介するモデルたちの魅力は、なんといっても自動車メーカー“純正”なので安心感が高いというところ。多くの場合は特別なクルマではなく外観は通常のミニバンや1BOXだが、内装に工夫が凝らしてあり、車中泊と日常ユースを両立させるにも最適なモデルが多いのも自動車メーカー製の車中泊仕様の特徴だ。

【日産セレナ・マルチベッド】

 代表的なモデルのひとつが日産の「セレナ・マルチベッド(車両価格:348万400円〜)」だ。最大の特徴となるのは、標準モデルだと3列シートを備えるセレナだが、このモデルはサードシートレス仕様にして割り切っている。

 そうしてスペースが生まれたラゲッジルームにはサイドウォールにベッドを支えるフレームが装備され、ベッドマットを設置できるようにしている。セカンドシートをリクライニングさせた上に設置するベッドマットと合わせて使えば、セカンドシート部分を含めて荷室全体を覆う広大なベッドスペース(奥行=2150mm、幅=1310mm)を作ることが可能だ。

 さらに3列目シートレスの恩恵は荷室の使い勝手にも影響する。通常は両側への跳ね上げ収納になっている3列目シートだが、荷室を載せるとなるとかなりのスペースをスポイルしてしまう。そんなときにセレナ・マルチベッドなら、3列目シートがないので荷室の隅々まで荷物を積み込んで出かけられる。アウトドアでは大きなキャンプギアも多いため、この大容量ラゲッジは魅力だ。

 汚れに強い床張りのパネル処理やアウトドアで活躍する防水のシート素材などを用いて、ハードに使うアウトドアで車内が汚れてしまってもさっとスピーディにクリーニングできるのも魅力。レジャーから帰ってからの後片付けでもメリットありの仕様だ。

【トヨタ・ノア&ヴォクシー・マルチユーティリティ】

 「車中泊をすることはあるけれど、そこまで本格的な仕様はいらない」というライトユーザーにぴったりなのがトヨタ(モデリスタ)の「ノア&ヴォクシー・マルチユーティリティ[MULTI UTILITY](車両価格:267万1920円〜)」だろう。

 こちらもノア&ヴォクシーという人気のミドルサイズミニバンをベースに使っているが、セレナ同様に3列目シートは取り外され、2列シート仕様となっているのが特徴だ。

 フロアにはオーク木目調のMU専用フロアを設置して広くて使い勝手の良いラゲッ。大量のレジャーギアを積み込んで出かけるにも絶好の仕様だ。フロアにはアンカーナットも設置されているので大きなアイテムを荷室に固定することも簡単。荷室の天井にはハンガーフックを備え、ランタンを吊り下げたり自由に使用することができる

 さらにオプション設定の「マルチユースボード」を用いれば、荷室を上下二段に分けて利用することも可能。さらにセカンドシートをリクライニングさせればほぼフラットになるので、広いベッドスペースの確保も可能。また車外に持ち出せばテーブルとしても利用できるなど、車内でもアウトドアフィールドでも活躍するアイテムだ。

【トヨタ・ハイエース・マルチロールトランスポーター】

 そして本格的な遊びクルマが欲しいなら、トヨタ・ハイエースをベースとした「マルチロールトランスポーター(車両価格:288万2000円〜)」に注目だ。

 このモデルはハイエースの荷室にフラットな床張り処理を施した仕様(サイドウォールのトリムを施した仕様もある)。バイクや自転車を積み込んだり、トランスポーターとして使い勝手の良いモデルとなっている。

 オプションのベッドキットも用意されているので、荷室にフラットなベッドを設置することも可能。自転車を積み込んで遠征して、マルチロールトランスポーターをベースキャンプに周辺をツーリングするといった楽しみ方も実現できる一台だ。

【日産NV350キャラバン・マルチベッド】

 ハイエースのライバルである日産のキャラバンにも車中泊を前提としたモデルは存在する。それが「NV350キャラバン・マルチベッド(車両価格:270万3800円〜)」だ。

 後部の荷室スペースには左右跳ね上げ式のベッドシステムを装備。荷室全面に展開できるので大人でもゆったり過ごすことができるほか、ベッドは左右に独立させた状態でベンチのようにすることもできるので、オプションのテーブルを組み合わせればダイニングスペースのような使い方もできる。

 フロアには硬質をパネルが敷くことで、自転車やキャンプ道具などのレジャー用品も気軽にガンガン積めるよう配慮。車中泊だけでなく、大きな機材を使用するアウトドアの趣味を楽しむにはこれ以上ないほどの仕様となっている。

 このようにクルマメーカーには車中泊を想定した仕様が数多く用意されている。装備される仕様はもちろんだが、ミニバンやミドルサイズ1BOX、さらにはフルサイズの1BOXなどベースもさまざま用意されているので、日常ユースや取り回し、積載量などを考えながらチョイスすると良いだろう。

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