SUVなのに妥協のない走行感を味わえる
ブレーキをリリースし、クリープを使いながらアクセルを踏み込むと、1750〜2000回転あたりから必要にして十分なトルクを発生させ、法定速度までスムースに針を運んでいく。ギアの繋がりはさすがDCT。マネジメントが賢く、トルクの美味しいギアを選択しシフトショックが少ない、シームレスな加速を実現しているのが分かる。
また、ギアチェンジはシフト側のシーケンシャル操作に加えハンドルに備わったパドルシフトがある。意図したエンジンブレーキを使用したいときや、ワインディングで勝手に変速をされたくないときに有効だ。
いざ浜名湖へ向かうべく高速に乗り込む。ETCゲートをくぐりグッとアクセルを踏み込むと、1440kgという重さを感じさせない加速を披露。ターボ付きの1.3リッター直4エンジンとは思えない瞬発力を発揮しグイグイ進んでいく。ちなみにパワーとトルクは、151馬力・5500rpm、270Nm/1850rpmを発生するという。
首都高でうすうす感じていたハンドリング性能を、ワインディングでも試してみたい……と思いつつ、浜名湖周辺のカーブの多い一般道を走行。右へ左へと、さすがにスポーツカーのようなクイックネスな反応は味わえないものの、SUVなのにロールが少なく、まさに軽快という言葉がピッタリな500Xのハンドリング。家族と移動するときでも妥協のない走行感が欲しい方にはうってつけのクルマだと感じた。