昼夜問わず鮮明な映像で万が一の瞬間を記録
ドライブ中に発生するアクシデントを映像で記録保存してくれるドライブレコーダー。最近は「あおり運転」対策としても人気が高く、今やドライブの必需品として定着した感がある。それだけに店頭での機種数も多く、どれを選んだらいいのか迷ってしまうひとも少なくないだろう。
そんななか、パイオニアからドラレコの最新スペックを搭載した新機種「VREC-DH300D」が登場した。今回はその魅力をいち早くお届けしたいと思う。
多くのひとがドラレコを選ぶポイントとしているのが、(1)前後2カメラであること、(2)記録される映像が高画質であること、(3)映像をチェックするモニターが大きいこと。この3つだ。VREC-DH300Dはこのすべての条件を満たしている。しかも、今回デビューしたのはこの1機種のみ。そのスペックはどれもが高いレベルで設定されており、まさにパイオニアが放つ渾身の一台と言ってもいい仕上がりを見せているのだ。
F値はフロント1.4&リヤ1.8で夜間もバッチリ
前後2カメラはフロントが約370万画素、リヤが約200万画素と、フルハイビジョン画質を活かしたクオリティを確保した。フルハイビジョンとは1920×1080ドットの画素数を持つ表示のことで、フロントはこれをはるかに超える高解像度で記録。リヤもほぼこの解像度に見合う実力を備えた。
解像度を高くする理由は言うまでもなく、アクシデント対象を鮮明に撮影することにある。たとえば相手のナンバーを読み取れるかどうかは大きな要素で、高解像度化を図ることでドラレコとしての基本性能向上を図っているわけだ。
しかも搭載したイメージセンサーは、夜間での高感度撮影で評価が高いSTARVIS技術搭載ソニー製CMOSセンサーを前後カメラに採用。組み合わせるレンズもフロントがF1.4、リヤがF1.8とし、低照度下でも優れた特性で撮影できるようにした。パイオニアはこれまでもSTARVISを組み合わせた「ナイトサイト」と呼ばれる高感度機能をドラレコに備えていたが、このレンズの組み合わせによってその能力はさらに引き上げられたと言っていいだろう。
さらに見逃せないのが露出補正を一括して行うのではなく、フロントとリヤの映像を独立して対応していることだ。これによって、フロントカメラで逆光による補正が必要になっても、スモークガラス越しで撮影するリヤカメラの映像はその影響を受けることなく適正露出で記録できる。まさに本機はあらゆるシーンでその能力をいかんなく発揮できるドラレコに仕上がっているのだ。