リヤシートの居住性は小柄な人限定か!?
ダッシュボードなどのインテリアの質感は400万円超えという価格を考えると「もう少し」とも思うが、走行性能やコンセプトなども総合すると「納得できる」という印象だ。
リヤシートはエクステリアがボディ後方にいくに従って下がったデザインとなっているため、身長160cm以上の人だと頭上空間は厳しいが、それ以外はまったく問題なく4人が移動できる(GRヤリスのリヤシートが2人掛けなので、乗車定員は4人だ)。ラゲッジスペースは広くはないが、後席を倒せばシート部分に自車のタイヤ4本が載ることも確認できているので、単身者の筆者は今のところ不満を覚えたことはない。
購入者はホモロゲ取得のための最大のサポーターになれる!
GRヤリスにはいくつかの不満はあるが、それもカスタマイズで対応可能と考えると、不便のない乗降性などを含めた日常性、80スープラのようなGT性能の高さ/86GRMNの安心感や精度の高さ/マークX GRスポーツの高いコントロール性という、トヨタのスポーツモデルの美点を集結したモデルにまとめられている。筆者にはとって人生で一番高い買い物となったが、買って良かったと確信している。
またGRヤリスがWRCをはじめとしたラリーに参戦するにはホモロゲーション(ある1年間に規定の2万5000台生産したという証明)取得が必要だ。つまりGRヤリスの初期モデルを買ったユーザーはトヨタのラリー参戦における上級サポーターでもあるわけで、その点も含めGRヤリスに興味のあるユーザーは是非購入を前向きに検討して欲しい。