最新技術を駆使したディスクとリムが織りなす絶妙な調律
あらゆるジャンルの自動車カスタマイズユーザーから絶大な人気を誇るホイールメーカーのワークから、2021年最新モデル3本の情報が編集部に届いた。1本は往年の人気ブランド「VS」シリーズより放たれた、15交点メッシュが美しい「XV」。もう2本は「究極の普通」をブランドコンセプトに掲げる「ランベック」シリーズの「LS10」と「LM7」だ。それぞれワークらしい緻密な計算により作られたディスクデザインが魅力的。ということで今回はその3本にじっくり迫っていくことにする。
【VS XV】美麗なラウンドを描くクラシカルモダンメッシュ
今なお多くのファンを持つワークのVSシリーズ。そんなVSシリーズから2021年のワークがVSブランドにニューモデルが登場。今回紹介するXV(エックスブイ)である。
アルミホイール史的にいうと、メッシュパターンは世代を重ねるごとに交点の数を減らしてきた。その方がスポーティで機能的だからだ。が、1980年代のクラシックなスタイルアップが注目されるいま、多交点メッシュへの注目が集まり、それに呼応するようにホイールメーカーのリバイバルが増えつつある。
今回のXVも全体的には15交点メッシュを採用したクラシカルな印象ながら、モダンなディテールアップがアピールポイント。多交点を綺麗に整理して見せるデザインの巧みさは健在で、ディスクセンター部のコンケーブとリムへとしなるように落とし込まれるスポークラインにより、抜群の立体感を演出。このあたりのデザインの巧みさは、いくつもの多交点デザインを世に送り出してきた老舗ホイールメーカーならではのものだ。
ラウンドデザインディスクによる、センター部の立体感やリムへのスポークの落とし込み。クラシックなメッシュパターンを見事に現代風にアレンジ。センターキャップはブラックのほかレッドベースも用意。
天面の細さはワークの数あるホイールの中でも1位、2位を争うほど軽快感のあるスポーク。センターディスクの立体感はかつての多交点メッシュにはなかったモダンな特徴。光の入り具合でホイールの表情がいかようにも変化し、存分に立体感が味わえる。
気になるカラーは「マットダークガンメタ」「ブリリアントシルバーブラック」「シルキーリッチシルバー」の3色を設定。中でも今回一番のおすすめは、シルキーリッチシルバーだという。
「発色の良いシルバーを採用していますが、メッキほどギラギラ感はないので、淡い系のボディと合わせたら、自然で大人感のある足元を演出できます。ピアスボルトをオプションのゴールドにするとより映えるので、さらなる差別化にも最適です。一方、スポーティなスタイルにはマットダークガンメタがおすすめ。赤みを帯びたガンメタなので、スポーティな雰囲気をまとえます」とはワークの広報担当。
車輌の製作を手掛けた「ドゥ」の代表に、XVついて聞いてみた。「最近はスポーティなホイールが多かったのですが、ここに来て遂に王道が登場したなと。どんな国産セダンにもハマるホイールです。最近のクルマはもちろん、たとえば13クラウンや31シーマのような型式の古いクルマにも似合いますね」。
さて、3ピースのメッシュとなれば、低めの車高にフェンダーツライチ(ツラウチ)は欠かせない、今も昔も変わらないスタイルアップの醍醐味。先のクラウンしかり、紹介するBMW・M4も、車高調でほどよく下げたところでツライチになるよう、タイヤとホイールがセットされた大人仕様。
ちなみに装着ホイールはシンプルに深さを見せる、伝統のリバースリムだが、21インチと20インチ、そして19インチモデルには段付きのステップリムが用意されるから、もっとコンサバなセダンやクーペのオーナーなら、ソチラを選んでさらなるクラシックテイストを楽しむのもいいだろう。
【VS XV】※価格は税込み
◆18インチ(7.0J~14.5J):7万9200円~9万7900円
◆19インチ(7.5J~15.5J):9万6250円~12万4850円
◆20インチ(7.5J~15.0J):10万7250円~13万4200円
◆21インチ(8.0J~12.0J):12万5400円~14万800円◆HOLE&P.C.D.:5H-100(18、19インチ)、5H-114.3
◆COLOR:マットダークガンメタ、ブリリアントシルバーブラック、シルキーリッチシルバー
「VS XV」の詳細カットをチェックしたい人はコチラをクリック!