GT-R NISMOの2022年モデルはどうなる?
2017年モデル以降、基準車は「アルティメイトシャイニーオレンジ」(2017/2018年モデル)やワンガンブルー(2020年モデル~)など新しいモデルイヤーのアイコンとなる新色を登場させているが、GT-R NISMOはこれらの新色を採用したことは一度もない。これはあえて「GT」である基準車と速さの「R」を追求するNISMOは一線を画すという意思表示と言える。
この7年で車両価格は約900万円という値上がりを見せた。しかし、その価格に値する、いやそれ以上の装備充実と進化を実現したということは変遷を知っておわかりいただけただろう。
2021年2月までのGT-R NISMOの販売台数はじつに1064台である。基準車を含めたR35GT-Rの総販売台数が1万3499台と考えると、驚くべき台数のNISMOが日本国内で販売されたことになる。
なお、2015年モデルからは見た目はあくまで基準車に準じつつ、NISMO同様の高剛性ボンディングボディと足まわり、タイヤ&ホイールを採用した「Track edition engineered by nismo」も設定された。ある意味、玄人好みのこちらのグレードは、現時点での販売台数が268台にとどまっている。
こうしてGT-R NISMOは基準車と共にモデルイヤーごとに進化を続けてきた。これまでの経緯を振り返ると、歴代モデルで欠番となる2016年モデル、2019年モデルの翌年(2017年モデルと2020年モデル)にGT-Rが大きく変貌を遂げてきたという事実がある。
そして、本来あるべき2021年モデルも存在していない。となると、次の「2022年モデル」があるとすれば、それは過去の前例を見ればわかるように、必ずやわれわれを驚かせる大きな進化を遂げることになるはずだ。