素人がおいそれと手を出しにくくなっている
大切な愛車だからこそ人任せにせず、何もかも自分で手をかけてあげたい。その気持ちは立派だし理解できるけど、大切だからこそプロに頼むべきこともある。安易に手を出すべきではないカスタムの代表例を挙げてみよう。
ほんの少し扱い方を間違えるだけで、事故に繋がる可能性があるクルマ。それは運転だけに限らず作業に関しても同様で、だからこそ整備士の資格や認証工場が存在する。特に最近のクルマは何かに付けて電子制御が介入し、素人がおいそれと手を出しにくくなっているのだ。それらを含め『プロに任せたほうが安心』なカスタムとは何だろうか。
ブレーキ周りは専門的な知識を要する作業
まずはブレーキまわり。パッド交換なんてカンタンと思うかもしれないが、車種によっては細かい部品の脱着が多い場合があり、またピストンを戻すには特殊工具も必要となる。
ボディリペアは相当な経験がないと難しい
次は塗装を含むボディのリペア全般。コンパウンドで薄い傷を消すくらいなら余裕だけど、パテを盛って修復したり塗装するとなれば話は変わってくる。相当な経験がなければ表面を平らにするのは至難の業だし、隣接する部分と色を合わせるのも素人にはまず不可能。
バッテリー交換にはメモリーバックアップが必要
新しめのクルマで要注意なのはバッテリー。昔は時計やオーディオの再設定くらいで済んだため、プロに頼むという発想がない人も多いはず。
トルク管理のミスは走行不能になることも
パーツを問わず気を付けたいのはトルク管理が必要な部分。その昔ハブベアリングの交換で「工賃がもったいないから」と、ハブナットをトルクレンチもないのに感覚だけで締め付けたビギナーがいた。結果は緩んだら大変という意識からか強く締めすぎて、わずか数日で焼き付いてしまいプロショップ行き。
ドライブレコーダーの位置によっては保安基準を違反してしまう
最後はドライブレコーダー。配線はさほど難しくないのでDIY向きと考えがちだが、じつは取り付け位置に厳格な基準が設けられている。簡潔に書けば『フロントガラスの上部から20%以内』か『ルームミラーの裏側』であり、かつ車検証のステッカーなどと重なっても保安基準に違反してしまう。