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「脱輪」「アイドリング不安定」「道交法違反」! うかつに手を出すと危険なカスタマイズ4選

素人がおいそれと手を出しにくくなっている

 大切な愛車だからこそ人任せにせず、何もかも自分で手をかけてあげたい。その気持ちは立派だし理解できるけど、大切だからこそプロに頼むべきこともある。安易に手を出すべきではないカスタムの代表例を挙げてみよう。

 ほんの少し扱い方を間違えるだけで、事故に繋がる可能性があるクルマ。それは運転だけに限らず作業に関しても同様で、だからこそ整備士の資格や認証工場が存在する。特に最近のクルマは何かに付けて電子制御が介入し、素人がおいそれと手を出しにくくなっているのだ。それらを含め『プロに任せたほうが安心』なカスタムとは何だろうか。

ブレーキ周りは専門的な知識を要する作業

 まずはブレーキまわり。パッド交換なんてカンタンと思うかもしれないが、車種によっては細かい部品の脱着が多い場合があり、またピストンを戻すには特殊工具も必要となる。 手で押し込むには人間の力じゃ到底ムリだし、ペンチなどで代用するのもちょっと厳しい。さらに交換後はブレーキフルードのエア抜きが必要で、どれもこれもミスが大事故に直結する作業ばかり。そもそもブレーキは『重要保安部品』で、整備士の資格がなければ触ってはいけない部分。自分のクルマに関しては法的な問題こそないものの、それだけ専門的な知識を要する作業というワケだ。

ボディリペアは相当な経験がないと難しい

 次は塗装を含むボディのリペア全般。コンパウンドで薄い傷を消すくらいなら余裕だけど、パテを盛って修復したり塗装するとなれば話は変わってくる。相当な経験がなければ表面を平らにするのは至難の業だし、隣接する部分と色を合わせるのも素人にはまず不可能。 屋外での作業となれば急に雨が降ることもあるし、砂やホコリが付着してキレイに仕上がらない心配もある。経験と技術と設備を備えたプロに依頼するほうが後悔しないだろう。

バッテリー交換にはメモリーバックアップが必要

 新しめのクルマで要注意なのはバッテリー。昔は時計やオーディオの再設定くらいで済んだため、プロに頼むという発想がない人も多いはず。 しかし近年ではコンピューターや学習機能のメモリーが消え、警告灯が点いたりアイドリングが不安定になるなど、さまざまな不具合は発生しプロに任せるべき作業の筆頭といえる。ディーラーや専門店に持ち込めば復元できるにせよ、それなりの時間やお金が必要となるのは言うまでもない。

トルク管理のミスは走行不能になることも

 パーツを問わず気を付けたいのはトルク管理が必要な部分。その昔ハブベアリングの交換で「工賃がもったいないから」と、ハブナットをトルクレンチもないのに感覚だけで締め付けたビギナーがいた。結果は緩んだら大変という意識からか強く締めすぎて、わずか数日で焼き付いてしまいプロショップ行き。 それ以外にもタイヤ交換でボルトが伸びたり折れたり、逆に締める力が弱すぎて走行中に外れてしまったなど、トルク管理のミスによるトラブルは枚挙にいとまがない。自分で本格的な作業をするかは別として、トルクレンチは持っておいて損はないはずだ。 サスペンションも交換だけならともかく、アライメントを正確に取るのは難易度が高い。計測&調整する場所は水平じゃなければいけないし、専用のツールや相応の知識がなければ手を出さないほうが無難だと思われる。

ドライブレコーダーの位置によっては保安基準を違反してしまう

 最後はドライブレコーダー。配線はさほど難しくないのでDIY向きと考えがちだが、じつは取り付け位置に厳格な基準が設けられている。簡潔に書けば『フロントガラスの上部から20%以内』か『ルームミラーの裏側』であり、かつ車検証のステッカーなどと重なっても保安基準に違反してしまう。 車検に落ちたり二度手間にならないためにも、取り付け実績の豊富なお店に頼んだほうが安心だし、配線の処理や初期設定も確実にやってくれる。

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