当時は1000万円超えでも今なら半値以下!
世の中のクルマがどんどん電動化に向けて舵を切っています。エンジンの開発にはブレーキが掛かっているというような話もよく耳にします。なかでも大排気量エンジン、多気筒エンジンの開発は消極的になってきているメーカーが多いようです。
ジャガーXJシリーズ
中古車ウォッチャーのあいだでは昔からリーズナブルな12気筒車として知られているのがジャガーです。ジャガーといってもすべてのジャガー12気筒が該当するわけではなく、Eタイプなどは非常に高価な価格での取引となります。
リーズナブルな価格で取引されているのはジャガーXJ&デイムラー・ダブルシックス、XJ-Sなどのモデルで、車両本体価格で100万円以下のものも見られます。
ジャガーXJ&デイムラー・ダブルシックスは4ドアセダンで、初代は5.3LV型のOHCヘッド、2代目は1993年から6L拡大版を搭載。ジャガーの12気筒は1998年まで搭載されました。
メルセデス・ベンスSクラス
続いて紹介するのはメルセデス・ベンツです。メルセデス・ベンツは現在もマイバッハに12気筒エンジンを搭載しています。ベンツは1991年デビューの3代目SクラスからV型12気筒を搭載していますが、比較的狙いやすい価格で取引されているのは、2005年からの5代目モデルです。
BMW7シリーズ
ドイツ車で最初に12気筒エンジンを搭載したのがBMWの7シリーズです。2代目7シリーズの途中1988年に5LのOHCヘッドV12が追加されました。1994年の3代目からは5.4Lにスケールアップ、4代目の2003年からは6LのDOHCヘッド、5代目にはそこにツインターボが装着されました。
トヨタ・センチュリー
国産も加えておきましょう……といっても、国産乗用車で12気筒エンジンを搭載したモデルは1997年から2017年に生産された2代目センチュリーしか存在しません。こうしたショーファードリブン(運転手付きのクルマ)として使われるモデルは、長期&長距離使用されることが多く、中古車市場に流入してきた時点では相場的に激安にならざるを得ないという状況も多くあります。100万円を切るモデルも非常に多く存在します。
まだまだある「変化球」12気筒エンジン
そのほか12気筒搭載車を探ってみると、フォルクスワーゲン系のW12型エンジンを搭載するモデルもそこそこのプライスダウンが見られます。もっとも多く見かける物件はフォルクスワーゲン・トゥアレグで150万円程度から見かけます。また、ベントレー・コンチネンタルも300万円程度から存在しています。アウディにもW12エンジン搭載車がありますが、アウディだと500万円オーバーといったところです。
今後しばらくは自動車における電動化が進むことが間違いなく、新しい大排気量多気筒エンジンの登場はない可能性が大きいです。また、さまざまな規制や増税も予想されます。今こそ12気筒エンジン車オーナーになるチャンスかもしれません。