現代ではあまり耳にしない旧車の「専門用語」解説
最近は昭和末期から平成初期のネオクラシック(略してネオクラ)と呼ばれているものも含め、旧車への注目や人気が高まっている。旧車の話をする際には現代のクルマでは耳にしない「専門用語」を聞くこともよくある。そんな中でいくつかを解説していこう。
【ソレタコデュアル】呪文ですか?
燃料噴射にキャブレターを使う旧車のエンジンチューンの定番だったソレックスのキャブレター(双璧をなす存在としてウェーバーもあるが、ソレックスの方が扱いやすいとよく言われる)。排気効率に優れるタコ足エキゾーストパイプ(タコ足はタコの足のように見える曲がり方に由来)。排気効率向上のためタコ足につながるマフラーが2本に分かれるデュアルマフラー(マフラー出口が2本のタイプもデュアルと呼ぶことも)の3点セットを略した呼び方。
【プラグがカブる】何も被っていませんが?
とくにキャブレターのクルマで冷間時などに適正でないアクセルの踏み方をした際にガソリンが過剰に供給され、プラグが濡れた状態となり火花がうまく飛ばす、エンジンが掛からない、アイドリングが安定しない、エンジン回転がうまく上がらないといった調子の良くない状態を指す。プラグのカブりはコンピュータ制御となっている現代のクルマでも、熱価の高いプラグを使い、寒い日の朝の一発目にエンストするなどすると起きる可能性はある。
【タケヤリデッパ】存在そのものが化石級
見ての通りのデッパのようなフロントスポイラーとタケヤリのようにそびえ立つマフラーを付けた、暴走族的なエクステリアを持つクルマ。法規などもあり、今見ることは滅多にない。
【ダッツン】車名じゃないの?
かつて日産が主にアメリカで使っていたダットサンブランドを外国人は「ダッツン」と発音しており、日本人もダットサンをダッツンということもある。使い方としてはそれぞれ純正パーツの「ダッツンコンペのハンドル」、「ダッツンバケットシート」などがある。