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前年比「190%」を達成する店舗も! コロナ禍でキャンピングカー販売が「超追い風」な理由

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TEXT: さいば☆しん  PHOTO: winnebagoind、さいば☆しん、写真AC、Auto Messe Web編集部

コロナ禍で有用性が改めて評価され注目され始めている

 なぜ好調なのか?  色々な説がありますが具体的には下記の5つ。

1)キャンピングカーがレジャーの用途として認知されてきている。

2)アウトドアブームでオートキャンプがメディアに取り上げられる機会が増え、キャンピングカーも注目度アップ。

3)近年、キャンピングカーで滞在できる施設が増え、車中泊も一般に浸透。

4)コロナ禍で、海外旅行ができず、国内レジャーでは公共交通機関よりも、キャンピングカーで家族など「いつものメンバー」で移動する「走るソーシャルディスタンス」が評価されている。

5)キャンピングカーがレジャーだけでなく、災害等の有事の際にも役立つことが認知されてきている。

……などが考えられます。キャンピングカーを使った休日の過ごし方

日常生活や病気療養時の宿泊スペースとして使いたいという声もある

 日本RV協会の「新生活様式で見えてきたキャンピングカーへの期待」というアンケートでも「新生活様式を受けて、キャンピングカーを使うとしたら、どのような事に使ってみたいですか?」という設問には、1位はレジャーの54.7%は当然ですが、なんと「日常生活や病気療養時の宿泊スペース」が16.6%と2位につけています。バンコンキャンピングカーの中身「レジャー」が多いのは当たり前、注目すべきは「日常生活」でのキャンピングカー使用を視野に入れている人が増えている点も興味深いです。これらのデータだけでなく、実際にキャンピングビルダーに伺っても、M社のS社長は「以前に比べて明らかに需要は増えている。コロナ禍の時期でも売り上げは前年比約2倍、よって、納車はモデルによるが、1年半から2年半かかっている。キャンピングカーを使用した休日の過ごし方

 この状況に対しては、熟練工が必要で、人を増やすだけではダメなので、人員育成を含めた生産体制の確立と労働環境の改善をも検討している」とのことでした。

納車は速くても3ヶ月から半年

 また、D社のM社長も同様に「今のこの様な状況でも販売は好調で『公共交通機関ではなく、キャンピングカーで移動するため』にと、前年比で1.5倍以上伸びています。納車は、やはりモデルによりますが、1年から1年2カ月、早くても3カ月から半年となっています。この状況に対して、やはり生産体制の強化に努めています」とのことでした。

 なかなか普及が進まなかったリモートワークだったのですが、コロナ禍で必要に迫られて、多くの企業が実施。それが根付き始め、社会現象にもなっていきました。これと同様に、キャンピングカーもこれまでに認知度がアップしてきたところに、コロナ禍でその有用性が改めて評価され注目されてきていると言えます。車中泊仕様の車を使ったテレワーク 今はコロナの終息を祈るばかりですが、今後は不幸中の幸いとなって、キャンピングカーの文化と産業が大きく羽ばたく事にも期待したいと思います。

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