クルマに触れることでトラブルを発見することができる
4月28日は日本記念日協会が認定する「洗車の日」というのをご存じだろうか。「ヨ(4)いツヤ(28)」(良い艶)の語呂合わせで、「良い艶を持ったクルマにしよう」という意味から一般社団法人自動車用品小売業協会(APARA)が制定した。
「クルマが汚れていると気になる」と言う方は多いとは思うが、『愛車を洗車するメリットは?』と聞かれると答えられない人が多いのではないだろうか。じつは洗車をすると単にクルマがキレイになるというだけでなく、さきざきでの安全・安心も手に入れられるのだ。
こんなにある洗車のメリット
例えば、手洗いでも、機械洗車でも、自分でクルマを洗えば最低でもボディの水滴の拭き上げを行う。そのときにウェス越しでクルマに触れるだけでも、キズやトラブルを発見できる。ボディ面などを間近にすれば、汚れで隠れていたキズや凹みを発見することもあるのだ。あまり嬉しくないことではあるが、もし塗装が剥がれていれば早々に修理をしないと錆が発生する可能性がグッと高くなる。
とくに手洗い洗車では、ボディを触ると、見えにくい凹みや塗装面の変質をウエス越しでも感じ取ることができる。発見し早めの対処ができれば何事も安心なのだ。
またタイヤ&ホイールのキズなどのトラブルは、安全・安心に直結する部分だけに見逃せない。たとえばホイールを洗うと、タイヤに自然と目がいき、亀裂がないか、異物が刺さっていないかを確認することができる。発見できれば、パンクするリスクが下がるし、タイヤのエアーチェックも行うことができる。
たとえセルフの機械洗車でも、待機所にあるタイヤ&ホイール洗い用キットを積極的に使えば、そのようなトラブルを早期発見できるというもの。
そして、もっとも重要なのがウインドウまわりの掃除だ。良好な視界なくして安全運転は成り立たない、と言っても過言ではないからだ。
まずはウインドウの外側。酸性雨が原因の雨じみや、浮遊する煤など、ガンコな汚れが知らぬ間にガラス面に蓄積している。とくにフロントウインドウの汚れはワイパー効果が落ちるなど、雨天時の走行で安全性をスポイルする原因だ。左右ウインドウ、リヤガラスも、周囲の状況を確認できるように、マメに掃除しておきたい。
ウインドウの内側の汚れは、車内に侵入するホコリなどが原因。湿気が高いときはウインドウが曇りやすくなり、逆光のときはギラギラして見えにくくなる。