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「ホイール」選びにも「定石」あり! 絶対に知っておくべき「カラーコーデ」5原則

巷に溢れる「アルミホイール」は何色を選ぶべきか

 アフターマーケットで販売されているアルミホイールには、今やさまざまなカラーが設定されているモデルも多い。シルバーやガンメタ、ブラックにホワイト、ブロンズやゴールド、レッドやブルー、イエローなど、それこそよりどりみどり。自分の愛車のキャラクターや、自分の好みに合ったカラーを選ぶことができる。 だが、「後悔先に経たず」ということもある。選び方を間違えたまま実際に装着してみると、自分のイメージと違っていたり、思わぬマイナス面があったりもする。

 そこで、ここでは、アフター用のアルミホイールについて、代表的なカラーを上げつつ、どんな効果あるのか? メリット・デメリットなどを紹介する。

【定番はシルバー】愛車との違和感が少なく失敗しにくい

 もっとも定番のカラーは、やはりシルバーだろう。純正ホイールの色もシルバーが多いこともあり、交換しても愛車との違和感が出にくい。つまり、失敗しにくいのだ。カラーが純正とほぼ同色であれば、あとはどんなホイールデザインが自分のクルマや好みにあっているかなどに集中できる。 もちろん、シルバーといっても、色調や明るさはモデルによって異なるため、選ぶ際はできれば現物をショップなどで確認することをオススメする。最近は、ホイールやタイヤもインターネットで購入することができるが、販売サイトに出されている写真と、実際の色合いが違うこともあるので、届いてみたらイメージが全然違うなんてこともある。ちょうど、服をネットで買って家に届いてみたら、思ったより色がくすんでいたとか、明るすぎたといったケースがあるのと同じだ。比較的リーズナブルな服を購入する場合は、最悪諦めがつくこともあるかもしれないが、4本セットで何十万円もするホイールでは、失敗するとかなり痛いはずだ。 色だけでなく、デザインについても、ホイールは写真と現物ではイメージが違うこともある。とくに、複雑な造形が施されたモデルでは、見る角度によって印象が変わることもあるからだ。サイズさえ合っていれば「なんでもいい」のであれば別だが、こだわりたい人であれば、ホイールのカラーは定番のシルバーであっても慎重に選びたい。

【高級感を出すにはポリッシュ系】従来のメッキ系を凌駕する人気ぶり

 愛車に高級感を演出したいのであればポリッシュ系のカラーがおすすめだ。もちろん、ホイールのデザインとの兼ね合いもあるので、一概には言えないが、いずれも独特の輝きが愛車に特別なイメージを与えてくれることが多い。 ポリッシュ系のホイールは、表面を切削してクリアを掛けるなどの加工を施す。そのため、ベースの色がシルバーであればシリバーポリッシュ、ブラックであればブラックポリッシュなどの種類がある。とくに、最近人気が高いブラックポリッシュなどは、切削していないスポーク内側部分などに残ったブラックの箇所が、明るいディスク面などを引き立たせると共に、全体的にツートーンカラーを施したような効果を生む。

 クロームカラーのホイールも、光りの当たる具合でホイールの輝きが変わり、ラグジュアリーな雰囲気を演出しやすい。また、最近はスパッタリングという塗装が施されたホイールも、同様の効果を生むため数多く市場に出回っている。ひと昔前に多かったメッキカラーのホイールは、処理加工の段階で有害物質が出てしまうという問題などで、国内生産は減少傾向のようだ。スパッタリングは、そういったメッキ系ホイールに変わるカラーとして人気を博している。

【ズボラ派はブラックorガンメタ】ブレーキダストが目立ちにくい

 ブラックやガンメタのホイールは、愛車の足元を引き締めてスタイリッシュな印象を与えるため、セダンやミニバン、SUVなどに人気だ。とくにボディカラーがホワイトのクルマに装着されることが多いようだ。 また、ジムニーやランドクルーザーなどオフロード系車種向けのホイールにも、ワイルドな印象を出すということで、これらカラーを採用するモデルも多い。最近は、マットブラックやマットガンメタといったツヤ消し系のカラーも人気だ。

 ただし、この手のカラーは、比較的ホイールが小さく見えてしまうこともある。そのため、例えばインチアップをしたのに、思ったほどホイールが大きく見えないといったこともあるので注意が必要だ。ボディカラーがブラックなど暗めのクルマでは、ホイールはあまり目立たなくなる。ホイールをボディ同色にするためなど、あえて選ぶのでない限りはやはり慎重さが必要だ。

 ちなみに、これらカラーには、ブレーキダストが目立ちにくいというメリットもある。輸入車や国産車でも制動力が高いパッドを装着した場合はダストが出やすいため、これらのカラーには程度の効果がある。ただし目立たないからといってダストの清掃を怠ると、ホイールに固着して取りづらくなるだけでなく、ホイールがさびる原因にもなるので注意しよう。

【スポーツ系の定番はブロンズorホワイト】高級感もあるのがマル

 ブロンズやホワイトのホイールは、スポーツ系ホイールの定番カラーだ。ブロンズは、スポーティさだけでなく、高級感も生むため、高価な鍛造ホイールなどにも採用されたモデルは多い。 ホワイトは、ラリー競技のマシンに装着されていることが多い。ラリーは、激しいダート走行をするため、ホイールにクラック(亀裂)が入りやすいのだが、ホワイトはそれを見つけやすいといった理由もあり採用される例が多いようだ。もちろん、ラリーだけでなく、サーキットを走るレーシングマシンにもホワイトカラーのホイールは多いため、スポーツカーなどにも人気が高いカラーだ。

【派手系カラーは上級者向け】ショップとよく相談して慎重に

 最近のモデルにはレッド、グリーン、オレンジ、ブルー、イエローといった派手なカラーが設定されているものが多い。これらは、とにかくホイールが目立つことは間違いない。また、レッドカラーなどはスポーティな印象を出しやすいし、イエローやブルー、オレンジなどはポップなイメージを演出できるなどの効果もある。 ほかにも、例えば愛車のボディカラーが派手な色で、ホイールを同系のカラーで合わせたい場合。最近のクルマ、とくにコンパクトカーや軽自動車などには豊富なボディカラーが設定されており、例えば女性などに人気のパステル系ボディカラーとホイールを同色または近い色調にしたいのであれば、これらカラーの出番だ。

 ほかにも、あえてボディカラーと反対色で決めたいといったケースもあるが、これはかなりカスタムの上級テクニックなので、選ぶ場合はショップなどとよく相談した上で決めた方がいい。

 いずれにしろ、前述した通りホイールのデザインやカラーは、実際に愛車へ装着した場合、自分のイメージや好みなどに合うかどうかも重要だ。ホイール販売店によっては、サンプルのホイールをクルマの前輪手前などに置き、橫から見ることで装着時のイメージを見せてくれるところもある。可能であれば、ぜひ事前にそういったチェックをした後に、購入することをおすすめする。

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