初代モデルの血統を受け継ぐ「オトコ前」のコンパクトSUV
ゴールデンウィーク1週間前に迫った週末、静岡県富士宮市にあるキャンプ場「ふもとっぱら」で開催された「GO OUT CAMP」の取材を兼ねて、ダイハツ・ロッキーを相棒に1泊2日のアウトドア旅に出かけた。
相棒は売れ筋「G」グレードのFFモデルに決定!
そんなことを思い出しながら現代のロッキーと対面すると、当時の面影は当然のごとく皆無なのだが、兄弟車のトヨタ・ライズよりもラギッドに見せる表情がやっぱり初代の名残のように思えてくる。
今回は上から2番目の「G」のFFモデルを選んだ。理由は一番の売れ筋モデルであることに加え、キャンプをメインにしたアウトドア旅なら4WDは不要であると考えたからだ。
小柄なボディで狭い路地でも安心の取り回しの良さが魅力!
コンパクトSUVのロッキーは、全長3995×全幅1695×全高1620mmの5ナンバーサイズに収まる小柄なボディが魅力。5mの最小回転半径(X・Lグレードは4.9m※タイヤサイズにより異なる)と、運転席のヒップポイントがSUVらしい高めのポジションで、この見晴らしの良さも手伝い、小回りが利き狭い路地でも安心して走れるし、窮屈な駐車枠のパーキングでもラクに駐めることができる。
よい意味でターボを感じさせないスムースな走りも好感触!
さっそく旅に出かけよう! 都内から目的地の「ふもとっぱら」まで、往復約350kmの道のりでロッキーの走りを堪能してみた。まず驚かされたのは1L直3DOHCターボのゆとりあふれる走りだ。
最高出力78kW(98ps)/6000rpm・最大トルク140N・m(14.3kg-m)/2400~4000rpmのスペックをもつエンジンは、伝達効率に優れるスプリットギヤを採用したD-CVTとの組み合わせによって、走り出しから十分なトルクを感じさせながら、電気のアシストが効いているかのようなスムースな加速感が好印象をだった。
隠し部屋のようなアンダーラゲージは旅行やアウトドアに最適!
アウトドア旅で一番に求められるのは沢山の道具が積めること。ロッキーのウリのひとつである396Lの荷室(後席使用時)には、アンダーラゲージの隠し部屋があり、トータルで449Lの荷室容量を実現している。今回はオトコふたりの華のない(!?)アウトドアトリップとなったため、後席を倒して荷室を拡大させることができたので、断捨離することなく必要な道具や荷物をしっかり積むことができた。
積み込んだ荷物をリストアップしてみると、■テント(4~5人用)/■テント型タープ/■アウトドアワゴン(カート)/■テーブル/■イス×2/■焚き火台/■ランタンスタンド(ポール)/■大・小2個のクーラーボックス/■エアマット×2/■寝袋×2/■その他クッカーやLEDランタンなどを収納した大型の収納ケース(約50×100cm)/■スーツケース型カメラバッグなど。
DNGA採用で走り良し、使い勝手良しの実力を発揮!
2日間、一緒に過ごしてわかったことは「SUVだからアウトドアが似合う」といったイメージ先行の理由ではなく、アウトドア旅で求められる要件を抜かりなく満たしていること。
車体に新設計のDNGA(ダイハツニューグローバルアーキテクチャー)が採用されたことで、走行性能だけじゃなく、小回りの利く取り回しの良さや5ナンバー枠の限られたスペースのなかで、最大の居住&荷室スペースが確保されていることを実感した。
わずか2日間の限られた時間であったが、小柄だけど包容力のあるロッキーの実力をしかと受け止めることができた旅であった。