ベース色は控えめにしてカスタムペイントを引き立てる作戦
クラウンの注目点であるカスタムペイントは「結果、持ち主である先生の好みですね(笑)。でも『こんな色はどう?』『いやいやあんなのは?』と、いろいろとアイデアを出し合いながら決めました。見せどころのカスタムペイントですが、フロントからインパネを通してリヤまで繋げているのがアピールポイントです」。
ベースカラーとなっているベージュは茶色、白、黄色を混ぜて作ったオリジナル。「もっと派手にしようと思いましたが、古き良き国産車だと、色で目立つよりもカスタムの内容で見せたかったんです」。その分、カスタムペイントはキャンディやラメを駆使してど派手に、ライン引きやピンストは得意な先生にお願いして魅せる外装に仕上がった。フェンダーをくり抜いて下げ幅を増したり、レストア時にすべてペイントして一体感を出すなど、エンジンルームも作り込みを徹底している。
足まわりはスキッパー製のハイドロリクス。今後、後輩たちが同じものを付けるかもしれないので、会社に電話をして不明点などを何度も聞いたという。「すごく丁寧にサポートもしてくれたので嬉しかったです」。
作業を開始できたのが昨年夏の終わりからだったというが、これだけ一体感のある仕上がりを見せた1班。「コロナ禍の影響によってイベントがなくなったことで、逆に細かいところまで追求しようとみんなでやり抜きました。オートサロンや卒業旅行に行けなかったのは残念ですが、今はローライダーショーやホットロッドカスタムショーに出したいです。そっちも面白そうです」。
今後はナンバーを取得して(公認を取り、公道を走るのが彼らの最終目標)“いつかはホットロッドカスタムショー”をぜひ実現させて横浜で同窓会、が実現できる機会が訪れる事を陰ながら祈りたいと思う。