「差し色メイク」というテクニック
ホイール全体に色を使うのは敷居が高過ぎるというならば「差し色メイク」を楽しんではいかがだろう?
「ボルクレーシングTE37SL」は6本という太いスポークの1本にだけレッドステッカーを施すことで、特別感が与えられている。ひと目でそれとわかるアピールは効果的だ。
この手法は輸入車系のカスタマイズユーザーからも注目されており、一時は別のホイールでも1本だけ鮮やかな色を差すというのが流行った。
「エモーションZR10」のようにリムとスポークの1本にだけ色を与えるのも一つの手法だ。ホイールのデザインによってはウエッズスポーツの「SA-99R」のようにスポーク奥に色を差して、よりさり気なくカラードを楽しむのもいい。
一般的なイメージとして赤や白、青など鮮やかな色はスポーティなイメージで、ダークでありつつ艶のある色や濃いめのゴールドはドレッシーな印象だ。自分のクルマをどういったイメージに見せたいかによって使う色を決めればいいだろう。
色を足すならどこかで「引き算」が必要
日本でのホイールカラードメイクは、輸入車系のカスタマイズ好きから流行りだしたと言われている。白いボディに真っ赤なスポークホイールを合わせたBMW M3がいたり、深緑などのアースカラーにあえてビビッドが水色を合わせたVWゴルフもいた。まさかと思う色合わせが、抜群のオーラを生み出すのだ。
あまり失敗せずに一体感を出せるのがボディと同色にすること。まとまりが生まれて個性的なおしゃれ感が引き立つので、カスタマイズ初心者にオススメと言える。
しかし、ここで注意しなければいけないのは、「色」というかなり大きな足し算をするぶん、どこかで大胆な引き算を施したほうがいいということ。例えば、ボディカラーは白黒グレーなどのモノトーンにするとか、余計なラインを減らすようにボディにスムージングを施すなどだ。
足し算だけでは「てんこ盛り」感が満載となり、ガチャガチャとしたウルサさが出てくる。
ホイールに限ったことではないが、カッコよくカスタマイズを楽しむには、足し算だけでなく引き算も重要となることを忘れてはいけないのだ。