大容量リニアトロニックCVTとの組み合わせでスポーティな走りも実現!
パワーフィーリングに関してはEJ20のような味わい深い印象ではないものの、低速から湧き上がるトルクにより、比較的低回転でも背中をけ飛ばされるような猛烈な加速が味わえる。また、ロングツーリングの多いオーナーにはアイサイト任せでドライブすることで、巡行領域でリニアトロニックCVTによる最適な回転域を適切に使うことで燃料消費が抑えられるほか、ゆったり走らせることもできる。 残念ながら国内仕様ではFA20DITとMTの組み合わせを楽しむことはできないが、専用の大容量リニアトロニックCVTとの相性も抜群で、SIドライブをもっともアグレッシブなS#モードに切り替えれば、通常6速となるマニュアルモードが8速のクロスレシオになり、Dレンジのままでもステップ変速による気持ちの良い加速感が得られるのも魅力だった。
「FA20DIT」を継承するFA24ターボが次期型WRXに搭載か?
残念ながら日本では、WRX S4の生産終了にともない登場からわずか9年足らずの短命に終わってしまったFA20DIT(編集部注:アメリカなど海外の一部地域ではWRXが継続販売中)。そのパフォーマンスは海外専売車の大型SUV「アセント」に搭載される水平対向4気筒2.4L直噴ターボエンジンのFA24型に受け継がれている。 先日発表となった次期型BRZ/86にもFA24の搭載がアナウンスされたことからも、次期型WRXにはこのアセントに搭載されているFA24ターボをベースにしたハイパフォーマンスエンジンが採用される可能性が高い。排気量をアップしさらなるパフォーマンスを発揮してくれるであろう2.4L版にも、FA20DIT以上に期待が高まる。