スーパーGT第2戦で初披露された「スバルBRZ STIパフォーマンスパーツ装着車」
5月3、4日の日程で富士スピードウェイにて開催されている『2021 AUTOBACS SUPER GT Round2 たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE』。ゴールデンウィーク真っ只中の開催ということもあり、普段であれば思う存分モータースポーツの雰囲気を楽しめるイベントなのだが、新型コロナウィルス感染拡大防止ということもあり、ソーシャルディスタンスを保った観戦が呼びかけられた。
そんななか、イベント広場では自動車メーカーやパーツメーカーのブース出展が行われており、感染対策を施しつつも、スーパーGTを盛り上げていた。ひときわ目立っていたのがトヨタ自動車(GR)とスバルのブースである。初戦の岡山でも展示されていた新型GR86とBRZを並べるカタチで展示されていたのだ。
そして、今回のトピックはSTIパフォーマンスパーツを装着したBRZが初披露されていたことである。ノーマルBRZとSTIパフォーマンスパーツを装着したクルマを比較することができる展示になっていたので、どういうパーツが装着されているのかじっくり見ていくこととしよう。
気になる「STIパフォーマンスパーツ」その内容は?
まず目に付くのは、純正フロントバンパー下部に装着されたSTIフロントアンダースポイラーである。これは機能性とスポーティな外観を演出するパーツ。フロントリフトを抑えつつ、ボディまわり全体を整流化してくれるパーツである。
サイドへ目をやると、フロントフェンダーガーニッシュの存在感が光る。もともと新型フロントフェンダーにはダクトが装備されており、タイヤハウスから空気を排出させる効果が得られているのだが、その流れをフロントフェンダーガーニッシュの装着で整えることができるようになっている。
また、サイドのエンド部にはSTIサイドアンダースポイラーを装着している。ノーマルのサイドデザインが、エアロダイナミクスを考慮してデザインされているが、その効果をさらに高めることができるのがSTIサイドアンダースポイラーだ。
流行のスワンネック式リヤスポイラーを採用
リヤスタイルで印象的なのがドライカーボンリヤスポイラーの存在である。スワンネックタイプのステーを採用し、ウイングを一体化しているところが大きなポイントだ。純正のダックテールと合わせて装着しても、違和感なくレーシーなスタイリングをアピールすることができるモデルである。
足まわりは、STIローダウンスプリングで約10㎜ダウン、BBS製ホイール(7.5×18インセット45)は、スーパーGTマシンと同色のブロンズカラーを採用している。
大口径テールを持つ、パフォーマンスマフラーは初期型BRZと比べると音量はかなり静かに感じる。ただし、今回のモデルは音色にこだわっていて、アクセルを踏み込んだときの心を揺さぶるようなサウンドが楽しめるように設計されている。
エンジンルームには、フレキシブルVバーを装着。軽快なハンドリングに必要な剛性を保ちつつ、不要な微振動をしなやかに受け流す性能を発揮する。
インテリアには、プッシュエンジンスイッチと、6速MTシフトノブを装備する。
スバルテクニカインターナショナルの商品開発部の佐藤公彦さんは「なるべく早くお客様に届けられるように体感できるパーツを鋭意開発しております。新型BRZが発売されたときにはSTIパーツを選んでいただけると嬉しいです」と語ってくれた。