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絶対失敗したくない「ホイール」選び! インチアップの「メリット」「デメリット」をおさらい

今日からドレスアップを始める人のための「ホイール」選び

 クルマで個性を楽しみたい。人とは違うスタイルにしてみたい。カスタマイズに目覚めたとき、まずは目をつけるパートのひとつが足元、つまりホイールの交換だろう。スポーツ系、エレガント系、ネオクラ系など豊富に用意されているデザインは自分の好みで選べばいい。しかし、サイズについてはそれぞれのクルマによって装着可能かそうでないかは明確に分かれてくる。そこで「今日からドレスアップを始めたい」という方に向けて、改めてホイールサイズの選び方について改めて振り返る。

「インチアップ」するメリットとは?

 ホイールの交換はドレスアップ効果が高く、まずはここから手を付けようと考える人は多いはずだ。乗り心地やハンドリングへの影響を考慮すると純正と同じサイズを選ぶのが理想的だが、見た目を重視するならホイールサイズを大径化する「インチアップ」が常套手段となる。

 インチアップとは、タイヤの外径を変えずにホイールのサイズを大きくすることだが、闇雲に大きくすればいいというものではない。大径化するとしてもサイズの適合や、組み合わせるタイヤのチョイスなど、注意すべき点は多々ある。

ホイールサイズの見方を理解する

 まずは購入を検討しているホイールが愛車に適合するか否かをホイールのサイズ表記で確認してみよう。

 例えば【17×7.5J  5  100  55】とある場合。

・17=【リム径】ホイールの直径をインチで表記している

・7.5=【リム幅】ホイールの幅(奥行き)をインチで表記

・J=【フランジ形状】ホイールにタイヤがはまる部分の形状

・5=【ボルトの穴数】何本のボルトでホイールが固定されているか。5本もしくは4本の場合が多い

・100=【P.C.D(Pitch Circle Diameter)】ボルト穴の中心を結んだ円の直径をミリメートルで表記。国産車は100mm、114.3mmが主流。輸入車は120mmや130mmなどがある

・55=【インセット】ホイールの中心線とディスク内面との距離を示している

 リム径やリム幅は純正のタイヤ外径を変えないようにサイズを変更すると考えれば、自ずと割り出されてくる数値。ボルト穴は見ればわかるし、PCDも難しい話ではない。

カッコよさを左右し難易度の高い「インセット」

 この中でとくにわかりにくいのがインセットだ。リム幅の中心線を基準にして取付面が外側にある場合がインセット。簡単に言ってしまうと、この数値が大きくなればなるほどホイールは車体の内側に引っ込む。逆に内側ならアウトセットとなって、数値が大きくなるとホイールはフェンダー面から外側に出っ張ることになる。ちなみに、中心線上の場合はゼロセットだ。

 この数値が不適正だと見栄えが悪くなるのはもちろん、アウトセットになるとフェンダー面からタイヤがはみ出してしまうので車検に通らない。ドレスアップの観点から見れば、あまりにもフェンダーの奥にホイールが入っているのはカッコ悪いとされており、いかにフェンダーギリギリにセットアップするかが、センスの見せどころとなる。

ホイールの適正サイズを間違うと?

 まずはクルマの取り扱い説明書をチェックし、純正で装着されているホイールサイズを把握しておくことが肝要だ。そのうえで、愛車に履けるのはどのサイズまでが適正かを考えるといいだろう。

 また、ホイールメーカーのカタログやホームページを見れば、どの車種に装着可能なモデルなのか、サイズ表が明記されていることが多い。ドレスアップに慣れた方ならそこからさらに攻め込んだセッティングを望むだろうが、初めてというならば、まずはホイールメーカーが推奨するサイズを選ぶのが安全だ。

 ホイール交換は簡単なようで奥が深い。一度失敗すると出費も痛い。最終的にはプロショップや量販店などで、専門家のアドバイスを受けたほうが賢明だ。

 その際にも知識としてインセットを始めとしたホイールに表記されているサイズがどの部分のことを指しているのか、それらが愛車のスタイルや性能にどう影響するかを理解しておくと話が早いはず。同じリム径でもインセットによって印象は変わってくるので、交換後のスタイルがどう変化するかをイメージして、初めてのホイール交換を楽しんでいただきたい。

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