海外で鎬を削り始める日本メーカー
一方、1958年の豪州一周モービルガス・ラリーで初参戦ながらクラス優勝を飾った日産も、このサザンクロス・ラリーに挑戦しています。70年代初頭からはフェアレディ240Z(ダットサン240Z)も投入するなど、メーカーとしての威信をかけた戦いを展開することになりました。そして1977年には、ブルーバードがブルーバードUに移行したことで、現実的な後継車として1973年に登場していたバイオレット(輸出名はダットサン710)を投入。
名手、ラウノ・アルトーネンがドライブして悲願の優勝を飾っています。 さらに翌1978年からサザンクロス・ラリーの最終年度となった1980年まで、ダットサン710の後継となるスタンザ(型式名はA10)で3連勝。都合4連勝を飾ってサザンクロス・ラリーの歴史に幕を閉じることになりました。