2015年モデルはより「引き締まった乗り味」へ進化
そして、この2013年モデルのBRZ tS登場から2年後の2015年には、アプライドモデルD型と呼ばれる3回の年次改良を受け進化したBRZをベースとしたモデルが登場。2015年モデルでは限定台数は300台となり、パッケージオプションの設定を廃したグレードとして発表された。
ベースモデルが電動パワーステアリングの特性変更や車体の一部剛性向上などにより進化、熟成され元々のポテンシャルが向上されている。基本的な装備は2013年モデルと同じでありながら、細部の変更により引き締まった乗り味へと進化。
ステアリングを切り込んだ瞬間フロントが向きを変え、リヤも遅れなくその動きに追従してくれる。2013年モデルでもその気持ちの良いコーナリングに舌を巻いたが、2015年モデルでは応答性の面でさらに磨きをかけたチューニングが施されていた。
これにはベースモデルの進化もさることながら、装備されているアイテムの変化も影響している。具体的にはサスペンションはダンパーがショーワ製からビルシュタイン製へ変更されたほか、ストラットタワーをつなぐフレキシブルタワーバーから、バルクヘッドとストラットタワーをつなぐ、フレキシブルVバーへの変更があり、生み出されるものだった。
15モデルは専用色「サンライズイエロー」を限定で用意
エクステリアは2013年モデルに準じているが、設定されているボディカラーにtS専用色としてサンライズイエローを100台限定で用意。またGTパッケージに設定されていたドライカーボン製の大型リヤウイングがオプション設定となった。レカロシートは欲しいけど、大型ウイングは不要という大人のスポーツクーペの佇まいを演出することも可能だ。
BRZ tSは初代モデルの前期型で2回登場したが、後期型ではカタログモデルのSTI Sportへとその役割をバトンタッチ。いつでも買えるSTIモデルとして人気を博していた。 先日発表となった新型では、まだSTI Sportの設定はアナウンスされていないが、ぜひとも新型にも設定してほしいところ。
そして、新型のSTI Sportをベースにしたコンプリートカーの登場にも期待が高まる。tSというネーミングが与えられるかは別として、WRX S4 STI Sport#のような究極のSTI Sportの登場を熱望する。