戦略が奏功「24番手」から追い上げのレースが繰り広げられる
アメリカで最も人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」。その3大カテゴリーの最上位に君臨する「カップ」を筆頭に、その下位シリーズの「Xfinity(エクスフィニティ)」、そしてピックアップトラックによる「Camping World Truck(トラック)」の各マシンが、楕円形のオーバルコースでクラッシュ必至の壮絶なバトルが繰り広げられている。
抽選により7番グリッドから3ステージの決勝レースがスタート
このナスカーにインディカーシリーズへの参戦経験を持つ服部茂章が代表を務める「HATTORI RACING ENTERPRISES(HRE)」が、ドライバーにオースティン・ヒル選手を起用してゼッケン16のトヨタ・タンドラを走らせている。
このトラックシリーズが5月1日にシリーズ第7戦を迎えた。舞台はカンザスシティにあるカンザス・スピードウェイだ。トラックは1周1.5マイル(2.4km)のトライ・オーバルコースで、コーナーのバンク角は深くはないが、コーナーのRが大きくアクセル全開で走行が可能なハイスピード・トラックとなっている。
トラックシリーズ第7戦「Wise Power 200」は、前戦同様にCOVID-19の影響で決勝レースのみが行われるレ ースとなり、第1ステージ30周/第2ステージ30周/最終ステージ74周の3ステージ制全134周で争われる。今回、HREは群馬トヨペットのカラーリングを身に纏った「#16 GUNMA TOYOPET TOYOTA TUNDRA」でレースに挑んだ。決勝グリッドは抽選により7番グリッドからのスタートとなった。
午後6時30分にグリーンフラッグが振られると16号車はトップ集団の中で一進一退の攻防を展開し、第1ステージを6番手で終える。このステージブレイクのピットインで、給油と4本のタイヤ交換とサスペンションの調整を行いコースに4番手で戻すことに成功、第2ステージを迎える。