【Q4】クルマで寝てもいいですか?
【A】問題はありませんが、エンジンをかけてはいけません
クルマを横付けできるオートキャンプではテントではなく、クルマで寝たいという人もいるかもしれません。車中泊そのものに問題はありませんが、暑さ・寒さをしのぐためにエンジンをかけてエアコンを使うのは絶対に慎みましょう。
エンジン音以外にもコンプレッサーの作動音は騒々しく、人体や環境に有害な一酸化炭素ガス、窒素酸化物を周囲に撒き散らすからです。
暑さは我慢するしかありませんが、寒さは防寒着や耐寒性能の高い寝袋などでしのぐことができます。事前の準備を怠らないようにしましょう。
付け加えると、持ち運びできるガソリンエンジン式の発電機も、騒音・排ガスという点はクルマと同じです。使用を禁止しているキャンプ場がほとんどなので注意しましょう。
【Q5】ペットの犬を連れて行きたいのですが?
【A】ノーリードや排泄物の放置などのルール/マナー違反が問題になっています
ペット(犬)を連れて利用できるオートキャンプ場は全国に数多くあります。中には場内にドッグランが付設されていたり、区画をフェンスなどで囲い、犬が自由に走り回れる専用区画を設けるなど、ドッグフレンドリーなキャンプ場も存在します。大事な家族の一員と自由な時間を満喫できるのはうれしいことです。
ところがここ最近、リードにつながず場内を散歩させたり、ロッジやコテージなど同伴禁止施設への立ち入り、排泄物の放置などのマナー違反、さらに無駄吠えや、他の犬とケンカになったり、他の利用者に噛みついたり……といった看過できないトラブルが頻発。ペット同伴を禁止にしたキャンプ場も少なくないと聞きます。
すべての責任は飼い主にあります。キャンプ場を訪れる利用者の中には犬が苦手な人もいます。決められたルール、モラルを必ず守りましょう。
【Q6】調理の際、何に気を付けるべきですか?
【A】環境・周囲への配慮が不可欠です
キャンプ場では、バーベキューなど調理の際の火の取り扱いについてルールが必ず設けられています。多くの場合、火が使える場所は決められていて、芝生などを保護する目的で直火(地面の焚火)を禁じているケースがほとんどで、地面との間に十分な間隔を確保できる焚き火台などの器具の使用が求められます。 また、消火の際は火が完全に消えていることを確認することが肝心です。とくに炭の場合、一見消えているように見えてもまだ熱を持っていて、不用意な廃棄が火災の原因になることがあるからです。石で組んだカマドなど、自然物を使った際は必ず元に戻し、調理で使った大量の熱湯などを草地や芝に撒くなどもダメージを与えるので絶対に慎むべきです。さらに、調理の際の火や煙が迷惑にならないようにするなど、周囲への気遣いも忘れないようにしましょう。
【Q7】ゴミは捨てられますか?
【A】持ち帰らなければならないこともあります
ゴミの処理は施設によって有料と無料の場合があります。対応してくれるキャンプ場も多いですが、可燃・不燃などの分別が求められることがほとんどです。とくに厄介なのが生ゴミです。食事を作る際は極力食べ残しがないように、参加メンバーで食べ切れるだけの量を作ることが基本。隣接しているグループとシェアするのも悪くありません。
ゴミ捨てはキャンプの最後を締めくくる大事な作業。いい加減な分別や、放置などでキャンプ場のスタッフに迷惑をかけないようにしたいもの。処理対応を行っていない施設では、ゴミを自宅に持ち帰ることはいうまでもありません。