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「自分勝手な行動」は厳禁! オートキャンプで守るべき最低限の「ルールとマナー」7つの鉄則

これだけは押さえたい最低限の「ルール」と「マナー」

  コロナ禍の影響もあり、ソーシャルディスタンスが保ちやすいオートキャンプに注目が集まっている。家族だけで楽しめるのはうれしいが、離れた場所には別のオートキャンパーたちがいることを忘れてはいけない。騒音や身勝手な振る舞いはもってのほか。みんなが気持ちよく大自然を楽しむためにはどのような行動を取るべきか。初めてのオートキャンプでもひんしゅくを買わないよう基本的なルールとマナーについて学びたい。

 

【Q1】他のキャンパーとどう接すればいいですか?

【A】挨拶を欠かさず、迷惑をかけないようにしましょう

 同じ敷地内で何組かのグループが共存するキャンプ生活では自分勝手な行動は許されません。キャンプ場が定めたルールに従い、マナーの遵守が求められます。とはいえ、特別なことは不要です。周辺のサイトの人、グループへの挨拶を欠かさず、迷惑をかけなければいい、それだけなのです。 トイレやシャワー室は、次に使う人のことも考えて汚さずに使い、炊事場もシンクを使ったあとに軽く拭き掃除をしておきたいもの。普段から公共施設を利用する際に気にかけているマナーを実践していればなにも問題はありません。

 

【Q2】場内はクルマで自由に移動できるんですよね?

【A】すぐに止まれる速度を必ず守ってください

 ここ最近、オートキャンプ場ゆえのアクシデントが報告されています。場内の事故です。クルマ同士の衝突・接触のほか、人身事故が多発しています。

 割り当てられたサイトにクルマで向かう際、すべてのキャンプ場で徐行(すぐに止まれる速度。10km/h未満)が促されていますが、守れている人は少数。場所に迷うなど前方への注意が疎かになっている人も多いようです。焦らず冷静に、街中以上に気を付けた運転を心がけましょう。 すべての責任は運転者にありますが、歩行者も十分な注意をしておきたいものです。とくに小さな子供。ただでさえ注意力が散漫なところに開放的な気分が加わって、周りのクルマの存在を忘れてしまっていることがあります。

 確かに保護者(親)は設営や食事の仕度などで忙しいかもしれません。しかし、お子さんから絶対に目を離してはいけません。あらかじめ夫婦で役割分担を決めるなどして、お子さんが勝手に動き回るなどしないよう、常に監視を怠らないようにしましょう。

 

【Q3】夜間に注意することは? 

【A】「他人の睡眠を妨げない」ことが鉄則です

 まず、初心者がうっかり犯しやすいのが、他人の区画に足を踏み入れたり、横切るなどの迷惑行為です。夜間にトイレに行くなど、周囲が見えにくい状況でやってしまうことが多く、テントを固定するためのロープに足を引っ掛けたりすることもあり、これは明るいうちに他の区画との境界を確認しておくことで防げます。 キャンプは早寝早起きが基本。消灯は21~22時というところがほとんどです。場所によっては、登山などで早朝に出発する人もいるかもしれません。ちょっとした物音や光も睡眠の妨げになるので注意が必要です。

 消灯時間が過ぎての不要不急のクルマ移動は厳禁。闇と静寂に包まれるキャンプ場内は、ヘッドライトの光が周囲を煌煌と照らし、ドアを開け閉めする際のわずかな音も響き渡ります。

 極めつけなのが、お酒の勢いも手伝っての大声をあげて深夜まで騒ぐマナー違反。音響機器のスイッチを切らない、ボリュームを絞らないなどもしかり。周囲の利用者とトラブルになって出入り禁止になる人、グループも少なくないようです。

 また残念ながらキャンプ場でも盗難は無縁ではありません。一部のキャンプ場では防犯カメラも設置されていますが、夜間に限らずクルマを離れる際は施錠を忘れずに!

【Q4】クルマで寝てもいいですか?

【A】問題はありませんが、エンジンをかけてはいけません

 クルマを横付けできるオートキャンプではテントではなく、クルマで寝たいという人もいるかもしれません。車中泊そのものに問題はありませんが、暑さ・寒さをしのぐためにエンジンをかけてエアコンを使うのは絶対に慎みましょう。

 エンジン音以外にもコンプレッサーの作動音は騒々しく、人体や環境に有害な一酸化炭素ガス、窒素酸化物を周囲に撒き散らすからです。

 暑さは我慢するしかありませんが、寒さは防寒着や耐寒性能の高い寝袋などでしのぐことができます。事前の準備を怠らないようにしましょう。

 付け加えると、持ち運びできるガソリンエンジン式の発電機も、騒音・排ガスという点はクルマと同じです。使用を禁止しているキャンプ場がほとんどなので注意しましょう。

 

【Q5】ペットの犬を連れて行きたいのですが?

【A】ノーリードや排泄物の放置などのルール/マナー違反が問題になっています

 ペット(犬)を連れて利用できるオートキャンプ場は全国に数多くあります。中には場内にドッグランが付設されていたり、区画をフェンスなどで囲い、犬が自由に走り回れる専用区画を設けるなど、ドッグフレンドリーなキャンプ場も存在します。大事な家族の一員と自由な時間を満喫できるのはうれしいことです。

 ところがここ最近、リードにつながず場内を散歩させたり、ロッジやコテージなど同伴禁止施設への立ち入り、排泄物の放置などのマナー違反、さらに無駄吠えや、他の犬とケンカになったり、他の利用者に噛みついたり……といった看過できないトラブルが頻発。ペット同伴を禁止にしたキャンプ場も少なくないと聞きます。

 すべての責任は飼い主にあります。キャンプ場を訪れる利用者の中には犬が苦手な人もいます。決められたルール、モラルを必ず守りましょう。

 

【Q6】調理の際、何に気を付けるべきですか?

【A】環境・周囲への配慮が不可欠です

 キャンプ場では、バーベキューなど調理の際の火の取り扱いについてルールが必ず設けられています。多くの場合、火が使える場所は決められていて、芝生などを保護する目的で直火(地面の焚火)を禁じているケースがほとんどで、地面との間に十分な間隔を確保できる焚き火台などの器具の使用が求められます。 また、消火の際は火が完全に消えていることを確認することが肝心です。とくに炭の場合、一見消えているように見えてもまだ熱を持っていて、不用意な廃棄が火災の原因になることがあるからです。石で組んだカマドなど、自然物を使った際は必ず元に戻し、調理で使った大量の熱湯などを草地や芝に撒くなどもダメージを与えるので絶対に慎むべきです。さらに、調理の際の火や煙が迷惑にならないようにするなど、周囲への気遣いも忘れないようにしましょう。

 

【Q7】ゴミは捨てられますか?

【A】持ち帰らなければならないこともあります

 ゴミの処理は施設によって有料と無料の場合があります。対応してくれるキャンプ場も多いですが、可燃・不燃などの分別が求められることがほとんどです。とくに厄介なのが生ゴミです。食事を作る際は極力食べ残しがないように、参加メンバーで食べ切れるだけの量を作ることが基本。隣接しているグループとシェアするのも悪くありません。

 ゴミ捨てはキャンプの最後を締めくくる大事な作業。いい加減な分別や、放置などでキャンプ場のスタッフに迷惑をかけないようにしたいもの。処理対応を行っていない施設では、ゴミを自宅に持ち帰ることはいうまでもありません。

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