今回表彰台に上がったベスト3をチェック
総合3位:西脇裕一選手 (#23 KRT・YHT甲信飯田・ウエストSR・SP青エッセ)
総合3位に入った西脇裕一選手(#23 KRT・YHT甲信飯田・ウエストSR・SP青エッセ)は、エッセを複数台所有するエッセ使いのひとり。
「ポイントというととくにないんですけどね。みなさんやっている通りで、軽量化のためにリヤシートや内装を外します。これは効果あります。足がしっかりしていれば十分走れるんですけど、足まわりやそのバネレートは皆さんバラバラですね。自分のこの足も買ってきたまま、バネも8㎏くらいですかね。ジムカーナだけでなく、ヒルクライム、オールマイティに走るなら、自分的にはこれくらいでいいかなって感じで使っています。
昨年のヒルクライム・ラウンドではオープンデフのノーマルミッション車でそれなりのタイムも出たので、クロスミッションだとかデフだとか必ずしも必要ということではないのかな、と感じてます。いかにトラクションをかけて上手に走らせられるかじゃないですかね? 何年かエッセに乗り続けているので、だいぶエッセの走らせ方はわかってきていると思います。エッセを速く走らせるコツは、ステアリングを切らない、ですね。アクセルとブレーキで姿勢を変えてリヤタイヤを上手に使うのもポイントです。今日はジムカーナでしたので、サイドターンを使いたかったのでブレーキを強化はしましたけど」
総合2位:行徳 聡選手(#18 Purple Esse)
全日本ラリー選手権など内外のラリーに参戦し、このAJECの主催をするK’sFACTORYに所属する行徳 聡選手(#18 Purple Esse)はこの日2位の結果となっている。「このクルマは、ボディ補強をしっかりやっています。ホワイトボディ状態にしてスポット増しをしています。これでボディ剛性が全然違いますね。軽量化はリヤシートを外して内装はがしてってところまでです。
エンジンはとくにやってなくて、エアクリーナーが変わっているくらいです。スロットルもノーマルですし。このクルマはLSD入れて、1-4速はK’sの試作のクロスミッションを入れてます。シュピーゲルの足は、フロントが8㎏、リヤが4㎏ってところです。
エッセの走らせ方ですか? あんまりやってないんでよくわからないですが、ある程度まではどのクルマも同じでしょうし…、とくにこれと言ってないですね」
総合1位:武藤功二選手(#22 K’S BRIG エッセ)
今季AJEC初戦を制したのは、全日本ジムカーナにも出場している武藤功二選手(#22 K’S BRIG エッセ)
「昨年、このエッセカップ用に購入した車両で、デフ、ミッション、ファイナル、エアクリーナー、ブレーキといったところに手を入れてきました。で、今回はミッションを5.5から5.9に下げて加速をよくしました。車両としては、タワーバーもついてないですし、後ろの補強バーもついてなくて、前後スタビだけなんで、補強はして行きたいし、全体的な軽量化をもう少し進めたいところです。
このクルマ、ショックがダメだったので、今回ビルズさんに作っていただいた足を入れました。といっても事前にセッティングしたわけでなくて、今日この場でつけたばかりでセッティングは出てなくて、エンジンマウントあたりからジャダーがすごくて、次回に向けて、そのあたりも対策したいですね。車両はやることはいくらでもあるって感じですね」
と三者三様の答えが返ってきた。ただ、それなりにいじっても楽しめ、リーズナブルに遊ぶことができる、という魅力は変わらない。このエッセ・カップ、さらに盛り上がっていきそうな予感である。