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思わぬ「炎上」を防ぐために! 実はキャンプの隠れた必需品「焚き火台」の選び方

癒やしのヒーリングになる焚き火

この記事をまとめると

■焚き火はキャンプの醍醐味
■焚き火台は1000円程度から購入可能
■薪はしっかり乾燥したものを使う

都会の喧噪から離れて非日常が味わえるアウトドアが大人気

「密」を避けることが当たり前になった今、大きな盛り上がりを見せているのがアウトドアだ。公共の交通機関を使わずクルマに乗ってキャンプ場へと向い、ソーシャルディスタンスを保ちながら楽しめるキャンプの人気が高まっている。雄大な自然と向き合うキャンプはストレスの発散と共に自分を見つめ直す時間を与えてくれる優雅な「趣味」として定着し、老若男女を夢中にさせている。

「1/fゆらぎ」でココロのデトックスに効果ありの「焚き火」

 そんなアウトドアの醍醐味といえば「焚き火」であり、ゆらゆらと明滅する炎はリラックス効果やヒーリング効果をもたらす。焚き火には「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)」が存在し、人は “ゆらぎ”を感知することで自律神経が整い、精神が安定することで活力が湧いてくるという。難しい説明は控えるが、簡単に言えば焚き火は人の心を“ほっこり”させるということだ。

 そこで、この章ではアウトドアにおける「焚き火」について考えてみたい。

 最近ではキャンプ需要の高まりと共にアウトドアブランドから新製品が矢継ぎ早にリリースされ、消費者が「何を選んで良いのか」と混乱している状況だ。その中でもとくに人気が高まっているのが「焚き火台」と呼ばれるもので、その名の通り“焚き火”をするための台を指す。では、なぜキャンプに焚き火台が必要なのかと言えば、最近のキャンプ場では自然環境への影響と安全性を考慮し、直火と呼ばれる地面で焚き火をすることを禁じているからだ。焚き火台は金属製の受け皿や器具の上に薪や炭を置いて使うコンロであり、BBQやダッジオーブンなどの調理の加熱器具としても使用できる。しかし、大流行の焚き火台はピンからキリまで存在し、高価なものでは数万円、安価なものなら1000円程度で販売されている。

高価じゃなくてもアイデア次第で満足度の高い「焚き火」が楽しめる

 そうなると、経験の浅いキャンパーは何を基準に選ぶべきかと悩むことになるのだが、先にも述べたように焚き火台は焚き火をするための受け皿であり、地面に火が触れなければ何を使っても問題はない。少々、乱暴な物言いではあるがそれが事実であり、ブランドや材質にこだわらなければ安価なものでも十分なのである。もちろん、耐久性などを考慮すれば高価なアイテムに軍配が上がるのだろうが、年に数回しか使用しないのであれば安価なモノでもことは足りるはずだ。

 個人的な話になるのだが、友人に「中華鍋」を耐火レンガの上に乗せて使っているベテランキャンパーがおり、彼曰く「中華鍋は最強」とのたまう。ボク個人も使用している焚き火台は2000円程度のもので、薄い金属性のアタッシュケース状をしており、支える脚やBBQの網がその中に収納できるというもので、その利便性の高さに買い替えることなく20年以上も使用している。

しっかり乾燥した薪をつかうべし! テント火災にも注意 

 閑話休題。今や焚き火台はキャンパーにとって必需品となり、夕景を眺めならの焚き火は何ものにも代えがたい贅沢な時間を提供してくれる。気のおけない家族や仲間と過ごす時間をより上質なものへと変えてくれる焚き火だが、煙や火の粉が周囲の迷惑にならないよう風向きを確認し、しっかりと乾燥させた薪を使うべし。テントやタープとの距離をしっかりと保持していないと、飛んだ火の粉で穴が開いてしまうこともあり、火の粉によって火災を起こすこともある。また、乾燥していない薪を使うと不完全燃焼を起こし大量の煙が発生するので注意して欲しい。

正しい知識でヒーリング効果たっぷりの「焚き火」に挑戦してほしい

 コロナ禍でテーマパークや人気の観光地、歓楽街への外出を自粛しなければならない今、そのストレスを発散できる「焚き火」にチャレンジしてはいかがだろうか。1/fゆらぎを感じ、自律神経を整えることでリモートワークや経済低迷で疲弊した「心」は癒される。贅沢なテントを張り、豪華なキャンプサイトを設営するだけがアウトドアではない。ひと抱えの薪と安価なキャンプ台、そして美味しいコーヒーを持ち、誰もいない自然の中でマジックアワーを堪能するのも贅沢なものである。焚き火は自己責任。安全を第一に考え、焚き火を楽しんだ後は灰や燃え残りの薪を回収して原状回復を行うこと。自然に対しての敬意を払うことがアウトドアマンの掟なのだ。

 

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