この記事をまとめると
■10代目カローラに設定されたコンプリートカー
■ターボを搭載して40psアップ
■GTベースのワンメイクレースも開催された
「GT」グレードを復活させた10代目カローラアクシオ
カローラといえば、日本を代表するスタンダードカーの1台。一時期はユーザーの高齢化が叫ばれていたが、現行モデルとなる12代目はデザインも一新され、ユーザーの若返りに躍起になっている。
そんなカローラではあるが、ひと昔前のモデルには「GT」というスポーツグレードが用意され、見た目こそ普通のカローラセダンでありながら、ツインカムのスポーツエンジンを搭載した“羊の皮を被った狼”的なグレードが用意されていたことを知るアラフォー世代以上も多いのではないだろうか。その栄光の「GT」グレードを復活させたのが、通算10代目となったカローラアクシオだったのだ。
といっても通常のカタログモデルではなく、TRDが手掛けたコンプリートカーという扱いで、中間グレードの「1.5X」の5速MT車をベースにTRDがチューニングを施したモデルとなっていた。価格は235万2381円と決して安いとは言えないが、現行型のカローラセダン、1.2LターボのMTモデルが242万4400円であることを考えれば妥当な価格とも言えるかもしれない。
1.5Lエンジンにインタークーラーターボをドッキング
このカローラアクシオGTの最大のトピックは、やはり何といってもエンジンだろう。ベース車が搭載する1NZ-FE型1.5Lエンジンになんとインタークーラーターボをドッキング。さらに専用のECUでハイオクガソリン仕様とすることで、110ps/14.3kg-mから150ps/20.0kg-mへと大幅なパワーアップがなされていたのだ。
大幅にアップした出力に対応するため、TRDスポルティーボサスペンションフルキットや15インチフロントブレーキ&195/55R16タイヤ&ホイール、強化クラッチカバーもプラス。精悍なエアロパーツをまとうことで一気にスポーツセダンへと変貌を遂げていた。
さらにディーラーオプションとしてはスポーツブレーキパッド&シューやビルシュタインサスペンションフルセット、レカロ製バケットシート、ハイレスポンスマフラーなども用意していたのだから、その本気度が伝わってくることだろう。