4点式は有効期限も注意
また、3点式にしても4点式にしてもゆるみなく、正しい位置に正しく装着することが一番重要。筆者の知人で、自分で安易に4点式シートベルトを車体に取り付け、ジェットヘルを被って競技に参戦しクラッシュ……。クラッシュした瞬間にベルトを固定していたアイボルトが抜けて、顔面をハンドルで強打したという人がいた。このことからも、4点式だから安全というわけではなく、ベルトの点数にかかわらず、きちんと装着しなければ、安全性は確保できないということを覚えておこう。 また、シートベルトをギュウギュウに締め付けて、Gのかかった身体をベルトで支えようとしている人がいるが、それはドライビングポジションが悪いか、力みすぎている証拠。
レーシングレジェンドドライバーである長谷見昌弘選手は、「(安全性を別として)、速く走るだけなら、フォーミュラでもCカーでもグループAでも、ベルトなしで十分走れる」と語っている。ベルトに頼らず身体をホールドできるようポジションやシートを見直すことも、ドライビング上達への道ということでもある。
最後に競技用の4点式シートベルトには、有効期限があり、ベルトのラベルに表示されている有効期限を越えて使用できないので、購入するときは有効期限のチェックも忘れずに。