日進月歩の進化を遂げる中国車! これまで取材した「唖然」とする機能
中国の自動車市場が現在のような成長を遂げるひと昔前「中国車はコピーだ」「遅れている」なんてメディアが騒いでいた。では実際、中国車はどれほどの実力を持つのだろうか? 結論から先に言えば、これまで「意あって力足らず」だった中国車は「意あって力もある」状態で、完全に日本車が負けている部分もある。
ただ、中には張り切りすぎて「完全にやりすぎでしょ!」というシステムがしれっと市販されていたりして、唖然とする。以下、筆者は過去取材した中で、中国車で「正直、びびった」機能についてリポートしたい。
縦にも横にも回転するナビ画面
2019年、中国現地のサーキットで「BYD秦Pro DM」というセダンに試乗した。日本車でいうアコードクラスのボディに1.5L直4ターボとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドカーで、ほぼ日本車と遜色ない完成度。言われないとどこの国のメーカーのクルマかわからないほど……。が、本題はそこではない。
シートに座ると、インパネの中央にタブレット風の画面が鎮座。だが、異様にでかいし、存在感がある。タッチパネルのボタンを弄っていると、なんと画面が回転を始めた! どうやら選択したアプリ(インターネットに繋がっていた)、tiktokなどダウンロードしたアプリが縦位置の場合、自動的に回転して画面が縦位置になるのだ! デジタルなんだかアナログなんだかわからないが、この発想、カタログで「世界初」「日本初」を謳っていた1980年代の日本車の「珍機能」達をふと思い出した。
ちなみにこのBYD、付属のリモコンで無人状態で動かすことが可能。前後だけでなくハンドルも切ることができた。が、障害物があっても車両側は感知せず、止まらなかった(!)のには肝を冷やした(たまたまだったのだろうか)。完全に1/1のラジコン状態である……。