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萌えキャラの「AI」が踊りまくる? 「中国車」の想像の斜め上を行き過ぎた「珍機能」3連発

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web編集部

「顔文字」に話しかける車載インフォテイメントシステム

 フォーミュラEに参戦するNIO(ニオ)。同社は自社製のスーパースポーツEVである「EP9」でニュルブルクリンク北コースを6分45秒25を記録するなど、話題性に事欠かないメーカーである。 中国で試乗した「ES8」は2017年に発表され、2019年からデリバリーが開始された大型SUV。前後にモーターを備えた4WDで最高出力480kW、最大トルクは840N・m。現地価格は700万円超(2019年取材時)ということもあり、現地では高級車だ。いわゆるイグニッションキーの類は存在せず、ブレーキを踏めばスイッチオン。トグルスイッチ風のシフトレバーが近未来的である。
「まあ、デザインはかっこいいけど、よくある中国新興メーカーのEVだよね」と思いながらドライブに入れて発進しようとする。すると、何か変だ。どこかから視線を感じる。「ん?」とインパネ上部を見ると、「顔」のようなものがこちらを睨んでいる(ように見える)ではないか!
 これ、後付けメーター風の丸い画面に、丸がふたつ描かれた「顔文字」のようなものが表示されている。NIOのメーカーの人間に通訳を介して確認したところ、「音声認識による車載インフォテイメントシステム」とのこと。つまり、車載AIを視覚的に表しているということか。時折、顔文字が笑ったりする。 最近メルセデス・ベンツもインフォテイメントシステムの採用例はあるが、このNIOの場合自然と「顔文字」に向かって話しかけることになる。一歩進んだ「対話」式とでも言うのだろうか。残念ながら筆者は中国語ができないので、うまく反応してくれなかったが……。

「萌えキャラ」を実装した車載インフォテイメントシステム

「顔文字に話しかける車載インフォテイメントシステム」は驚いたが、さらに想像の斜め上を行くものがあった。
 2019年の中頃、中国北京近郊のサーキットで中国の「Bestun」というブランドの「T77」と呼ばれるSUVを取材した。エクステリアはどことなくレンジローバー風。ドアを開けるとインテリアはメルセデス・ベンツにアウディをトッピングしたような意匠。 大昔のあからさまな「パクリ」ではないし、全長4500mmクラスのミドルクラスSUVなのに日本円にして150万円を切る価格(取材当時)を考えると、高級感は結構ある。おおらかな気持ちで乗り込んだ。
 が、インパネ上部に「あるモノ」を発見して、体が固まった。某ボーカロイド風のキャラが、いる。しかもこいつ、動くぞ! 
 ヘッドアップディスプレイと同じ理屈でキャラを映し出しているのだろうが、こちらの立てる物音に合わせてたまに「ゆるっ」と動く。エンジンをスタートし、ラジオをつけると、今度は音楽に合わせて軽快にステップを踏み出した。こちらも前述のNIOと同じ音声認識による車載インフォテイメントシステム(だと思われる)だが、筆者は中国語ができないので、このAI、というか「彼女」をうまく操ることができなかった……。

 前述の「顔文字」と対話するのはまだしも、このキャラと車内で一人で語らうのは、ちょっとおじさんにはレベルが高過ぎる。「おもちゃレベル」と言ったらそれまでかもしれないが、現在の日本メーカーでは絶対に上司のハンコはもらえないだろう。

まとめ:いまはもっと進化しているかもしれない?

 いかがだっただろうか。いずれもちょっと昔(2019年前後)の話ではあるが、日進月歩の進化を遂げる中国車メーカーだから、今回紹介した「デジタルガジェット」はもっと進んでいるはず。とにかく中国人の「こんな機能がほしい!」という願望(欲望、と言った方がいいかもしれない)がストレートに反映されていて、正直羨ましい。「自動車に夢がある」感がひしひしと伝わってくるのだ。おそらくかつて日本車もこの勢いを持っていたと思うのだが……。日本や欧州、北米とも異なる独自の進化を期待したい。

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