「厳しい審査」を通過した300台超のカスタマイズカーが名古屋に集結
WEKFESTとは、2008年にサンフランシスコで誕生したカーショーである。参加するためにはスクリーニングプロセスが導入されていて、展示車両の品質を向上させている。5月3日にポートメッセ名古屋で開催されたジャパンラウンドには、1000台の応募があり、エントリーを通過したクルマは約300台。それなりにカスタム自慢のクルマが応募しているなかで約1/3の選ばれし車両だけがショーに参加できるということで、普通のカスタムイベントとはひと味違った大人のムードが漂うイベントになっているのだ。
運営や審査はすべてアメリカのオーガナイザーが中心
ひと味違うムードというのは、このイベントがあくまでもアメリカ基準で運営されているということにもある。運営や審査はすべてアメリカのオーガナイザーが中心に行っている。今年は、さすがに来日できずにリモート対応となったが、本来であればアメリカから審査員や運営担当者がやってきてコーディネイトするはずであった。
スクリーニングメニューとしては、北米で販売されているというのが条件になっている。あとは、日本で発売されて25年以上経過した国産車も参加が許されている。なので、今回からR33GT-Rは参加を許されたが、R34GT-Rはまだ参加することはできない。 そして何より、そのクルマが格好いいか、今の時代にマッチしたクルマであるかということが重要なポイントだ。審査の見る目はかなりハイレベルである。いくらバッチリ決まっているように見えるクルマであっても、どこかひとつでもウィークポイントがあると簡単に落選する。審査に通るためにはちょっとした隙も見せられないのだ。
注目を浴びたミッドシップ仕様の魔改造AE86
今回とくに目立っていたのはAE86である。V8エンジンを搭載したマシンもあれば、ミッドシップ仕様になった車両までもあった。誰が見ても文句なく格好いい。クルマに対するハンパない情熱が感じられる。こういうクルマこそがWEKFESTでは、誰よりも輝いて見えるのである。
イベントは、コロナ禍ということで万全の感染対策を敷いて行われた。会場入場者の検温やアルコール消毒、ソーシャルディスタンスを保ちつつ運営されていた。今年で8年目、7回目(昨年はコロナで中止になってしまったため)のWEKFEST。大切な愛車を披露するのには最高のステージといえるだろう。
【詳しくはコチラ】
WEKFEST JAPAN 2021
https://www.wekfest-usa.com/wekfest-japan-2021