敏捷さがぴたりネコのよう!【ダイハツ シャレード デ・トマソ(G11型)】
G11シャレードは、ダイハツ史上初のターボエンジン搭載車。先代のG10シャレードは、乗用車としては世界初となる直列3気筒4サイクルエンジンを搭載。いまでは珍しくない直3エンジンの元祖であった。
2代目シャレードはそのCBエンジンにターボをプラスし「ネコ科のターボ」がキャッチフレーズ。
またダイハツのCBエンジンが、イタリアのデ・トマソ系列のイノチェンティ・ミニに搭載された縁で、デ・トマソが監修した「シャレード デ・トマソ」が誕生した。 パンテーラのイメージカラーともいえる、赤と黒の2トーンボディで、サイドには「DETOMASO」のロゴ。ホイールはゴールドに輝く14インチカンパニョーロ・マグネシウムを装着! 車高はきっちりローダウンされ、バンパーやテールゲートスポイラー、フロントグリルは専用品。インテリアも黒をベースに赤をアクセントにし、ステアリングには憧れのモモ製が奢られた。
エンジンはとくにチューニングされていたわけではないが、スーパーカーエイジの琴線に触れる仕様として記憶に残る。
ドッカンターボが獰猛なブルドッグ【ホンダ シティターボⅡ(AA型)】
ホットハッチといえばホンダの独断場ともいえる領域だが、とくに名車といえるのは初代シティ。それもブルドッグの愛称で知られるターボⅡだ。
この初代シティは、「トールボーイ」と呼ばれ時代に先駆けてトールデザインを採用。今日の軽自動車はトールワゴンが主流だが、そのトールスタイルのルーツはこのシティだったとも言える。
そして使い勝手の良さと燃費性能に優れたロングストローク型のエンジンを採用したのもトピック。
NAではパワーが物足りなかったが、1982年にターボモデルを投入。1.2Lで100psを達成。そして翌年、インタークーラーターボのターボⅡのブルドッグが登場。パワーは110psまで高められ、ボンネットにはパワーバルジ、さらにオーバーフェンダーともいえる「ダイナミックフェンダー」を装着。エクステリアもスポーティに進化し大ヒット。プラモデルなどもけっこう売れた。ワンメイクレースのシティブルドッグレースも行われ、アフターパーツも充実していた。 その他、WRCで活躍したマツダのBFファミリアGT-X(日本初のフルタイム4WD)も、瞬間的に日本最速と言われた一台! 日産のマーチ・スーパーターボ(EK10)も、ターボとスーパーチャージャーを併せ持つ異色の一台。930cc/110ps/車重770kgというスペックを持つ、まさに日産を代表するホットハッチであった。