型式別の平均走行距離は?
ここで気になるのは走行距離だ。R32はすでに発売から30年以上、R34の最終型ですら19年目に突入している。大切に所有しているとはいえ、着実に距離は伸びているだろう。
予想の通り、R32は参加車両の半数以上が走行10万kmを超えている。さらに20万km以上が1割を占めている。R33も半数以上、R34は37%が10万kmオーバーだ。ちなみに、GT-R Magazineの読者を見ると、最長はR32の60万km! 脱帽である。ここまで長く乗り続けるクルマは、国産車では少ないと思う。
もちろん、ノーメンテナンスというワケではない。中には2度3度とエンジンをオーバーホールし、ボディをフルレストアしている強者も多い。第2世代GT-Rに人気のボディショップはレストアなどの重作業を現在予約受付できない状況と聞く。それだけレストアする人が多いということ。また、日頃のメンテナンスも怠らず、常にいいコンディション維持している。恐らく優に1000万円以上をGT-Rにつぎ込んでいることだろう。それでも乗り続けたいと思わせる魅力がGT-Rにはあるということだ。
まとめ:GT-Rはもはや「家族の一員」
現在スカイラインGT-Rが置かれている状況は厳しい。純正部品の製造廃止が続き、中古車相場の上昇によって盗難が増えている。「25年ルール」によって海外に渡る個体も多い。今後愛車を維持していくことが辛くなることもあるかもしれない。
それでも、このイベントに参加しているオーナーは「人生の最後までGT-Rに乗り続けたい」「我が家の家宝、家族の一員」と話している。どんなに手間やお金が掛かっても頑張るという、真のGT-Rフリークたちが今、乗り続けているのだ。