初参加でも楽しめるHDRS
また、今回これに初めて参加する参加者もいた。山村泰史さんは15歳の時に車外放出の事故に遭い、胸椎5-6の脊椎損傷で下半身の不全麻痺。さまざまなスポーティカーに乗ってきたということだが、ハンドドライブのレーシングカート以外で本格的なサーキット走行は初めて。
麻痺の関係で左ハンドル車のほうが乗りやすいということで、この車両を購入。車両はフジオートのアイテムを装着して使用している。ステアリング操作はFUJICON SG-12グリップを装着して右手で操作、加減速は同じくFUJICONのコラムタイプの手動装置でシフト操作ボタンも装着する。
「これまでもHDRSに来たいと思っていたんですが、なかなか時間が合わず今回ようやく参加することができました。初めてのサーキットは楽しかったです。もう少し速く走ってみたいとも思いましたが、無理しないところで止めたほうが良いかなということで、今日は2本の走行だけで終わろうと思います。サーキットを走ってみるとシートのホールドがもう少し強いといいかなと思いますね。時間ができたら趣味としてもう少しやっていきたいです」とコメントしてくれた。
一日を終えて、スーパー耐久シリーズに参戦しておりHDRSにサポートドライバーとして参加している山田遼選手は「前回よりも平均5km/hほど速いイメージで先導走行ができました。他のスポーツと一緒で何度も足を運んで感覚を自分のものにしてほしい」とコメントした。次回は7月21日(水)に開催予定だ。