サーキットより生活に身近なコースを攻める
コース幅もエスケープゾーンも広く、一般道より安全なサーキット。少ないリスクでアクセル全開走行ができるのは大歓迎。しかしラリー競技のための鍛錬や、スリリングでアングラ的な雰囲気の中で楽しみたいという走り好きもいる。そんな人たちにぜひとも体験して欲しい、峠っぽさを味わえるクローズドコースを紹介しよう。
群馬サイクルスポーツセンター:ビデオマガジンの撮影で有名
タイヤバリアやサンドトラップがほぼ存在せず、コースを外れたら目の前はガードレール。事故のダメージが大きくなる可能性が高いけど、スリルや緊張感は普通のサーキット以上かもしれない。ちょっとアンダーグラウンドな峠っぽい空気を漂わせつつ、クローズドコースなので対向車もいなければ、どんなに激しく爆走しても警察に捕まることはない。数こそ決して多くはないものの、そんなコースがいくつか存在するのだ。
なかでもバツグンの知名度を誇るのは、数々のタイムアタック系イベントが開催されており、ビデオマガジンの収録なども行われる「群馬サイクルスポーツセンター」だろう。名前の通り本来は自転車の競技やトレーニングに向けた施設だったが、2000年代の前半からは自動車にも門戸を開放。首都圏からのアクセスも悪くないことから多くのクルマ好きが集まっている。
全長6kmのフルコースは自転車の国際レースを開催できる規模で、アップダウンが激しいうえ攻略が難しい複雑なコーナーも多い。スリリングなだけではなく非常に攻めがいのあるレイアウトだ。 日程は不規則だがフリー走行も定期的に行っており、スケジュールや参加費は公式サイトに掲載されている。今のところ週末や祝祭日を中心に、月1回くらいのペースで開催しているという。