サーキットより生活に身近なコースを攻める
コース幅もエスケープゾーンも広く、一般道より安全なサーキット。少ないリスクでアクセル全開走行ができるのは大歓迎。しかしラリー競技のための鍛錬や、スリリングでアングラ的な雰囲気の中で楽しみたいという走り好きもいる。そんな人たちにぜひとも体験して欲しい、峠っぽさを味わえるクローズドコースを紹介しよう。
群馬サイクルスポーツセンター:ビデオマガジンの撮影で有名
タイヤバリアやサンドトラップがほぼ存在せず、コースを外れたら目の前はガードレール。事故のダメージが大きくなる可能性が高いけど、スリルや緊張感は普通のサーキット以上かもしれない。ちょっとアンダーグラウンドな峠っぽい空気を漂わせつつ、クローズドコースなので対向車もいなければ、どんなに激しく爆走しても警察に捕まることはない。数こそ決して多くはないものの、そんなコースがいくつか存在するのだ。
全長6kmのフルコースは自転車の国際レースを開催できる規模で、アップダウンが激しいうえ攻略が難しい複雑なコーナーも多い。スリリングなだけではなく非常に攻めがいのあるレイアウトだ。
エビスサーキット「新峠コース」:ドリフトの聖地として有名
より峠らしさにこだわっているのは、ドリフトの聖地として知られるエビスサーキット。広大な敷地に大小いくつものコースがあり、なかでも『新峠コース』は異色の存在として有名。距離は程よい長さの1500mで、アップダウンやブラインドコーナーが多いうえ、ナイター走行用の照明も備えている。また路面にはセンターラインを引く(対向車はいないのではみ出してもOK)など、雰囲気を盛り上げるための工夫がそこかしこに。
日常的に走行できる常設コースではないが、奥伊吹モーターパークでもイベント時に、駐車場の周回路を「峠コース」にしたことがある。