現在海外流出中の旧車! 価格高騰に歯止めがかからない
旧車市場が高騰している。マイナー車や低級グレードでもけっこうな価格をしていておいそれとは手が出せない状況だ。もちろん高いからと言って、程度がいいとは限らないのも怖いところである。ちょっと前までなら、スカイラインGT-Rといった特殊なグレードやクルマを除けば、車両価格はそれほど高くなくて、比較的手軽に楽しめる自動車趣味のひとつであった。 そもそも高いのは新型コロナで密を避けられるなどのほかに、投資資金の行きどころがなくなって、それが旧車に流れているというのもある。つまりバブル的な状況だったするわけだ。
アメリカから日本国内に中古車を運ぶコスト
とりあえずアメリカから持ってくる場合のコストをザッと計算してみると、まずアメリカ国内での港までの運搬賃や積み込み代。そしてアメリカ西海岸から日本(横浜)までの船代がコンテナを使用して10万円ちょっと。意外に安いように思えるが、便が多いから。さらに安くするには自動車運搬船、とくに帰りを使うという手もある。こちらは便数は少なくなるが、かなり安いし素のまま積むので通関時の手間が減るというメリットもある。
まとめ:買い戻すのは現実的ではない
トータルで考えると、車検費用は別として50万円ぐらい。業者に丸投げもできるが、それでも100万円ぐらいだろうか。この差をどう考えるかだ。もともと国産旧車が人気で高騰したのは海外のほうが先。ブローカーが暗躍して日本で高値で買い漁り海外へ輸送しているわけで、日本よりも高いことのほうが多い。
結局、買い戻すのは現実的ではないように思える。海外にある日本車を狙うなら、海外で販売されたモデルを狙ったほうがいいだろう。アメリカならフェアレディZなどはお馴染みだ。