最終ステージ波乱のなかランキング4位維持
この第2ステージのチェッカー目前の23周目、チームはステージポイント獲得を捨て、最終ステージでのスタートポジションを有利にする作戦を取ってのピットイン指示をヒル選手にくだした。給油と新たな4本のレインタイヤを装着して16号車をコース復帰させるとポジションは17番手。ここからヒル選手は新品のレインタイヤでコースを快走、13番手まで順位を上げて第2ステージを終えた。
そして2度目のステージブレイクのタイミングでヒル選手はコース上に留まり、ピットに向かった車両が離脱したところで自動的に7番手まで順位が上がり、優勝を狙えるポジションから最終ステージを迎えることとなった。そして28周目に最終ステージのグリーンフラッグが振られると、優勝を狙うオースティンはスタート直後の混乱の中を果敢に攻め、各コーナーでパスを試みることに。しかし、残念なことに他車との接触があり順位を12番手へ下げてしまう。
さらに、最終ステージでは天候は大きく変化していき、日が差し始めたコースは急激に路面状況が改善してレコードラインは完全にドライ。ヒル選手はストレートでラインを外しウエット路面を使ってタイヤを冷やしながらの走行でハイペースを維持、無事に9位でチェッカーを受けた。
このレースで今年4人目の優勝者が出て、プレイオフへのポイント争いがさらに激しくなってきたが、16号車はトップ10フィニッシュでシリーズランキング4位を維持している。次戦は、5月28日(土)ノースカロライナ州にあるシャーロット・モーター・スピードウェイでの「North Carolina Education Lottery 200」となる。