アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の3大カテゴリーとなる「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」のうちの、トラックシリーズで、2018年にタイトル獲得の経験を持つのが、服部茂章代表が率いるHATTORI RACING ENTERPRISES(HRE)。トラックシリーズに長年参戦をつづけているナスカー界唯一の日本人オーナー・チームは今シーズンも若手ドライバー、オースティン・ヒル選手を起用しゼッケン16を付けたトヨタ・タンドラで挑戦を続けている。
5月22日に開催されたのがシリーズ第9戦となる「Toyota Tundra 225」。その舞台は初開催となるロードコース「Circuit of The Americas(Cota)」。F1アメリカグランプリに向けて設計された難コースで、大高低差41mとアップダウンに富んだコースとなっている。HREの16号車は今回もUNITEDレンタルのカラーリングを施した「#16 United Rentals TOYOTA TUNDRA」を持ち込んだ。今回のレースはしっかりと練習走行、そして予選を走ることができる通常のレースフォーマットで進行した。 21日の午後から行われたフリー走行では、ピットインを繰り返しながら初めて開催されるロードコースにセッティングを合わせ込むことに集中する。ベストタイムは2分20秒112という12番手のタイム。そして決勝日朝の予選セッションは、1回目での上位12台が予選2回目に進めるという2ラウンド方式で行われることに。セッションは大粒の雨が落ちる中開始された。この中で徐々にペースを上げていくヒル選手は5周目に出した2分42秒837で10番手となる。8分間で行われる予選2回戦に進出し、最終ラップにベストタイムを叩き出して9番グリッドを獲得した。