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日本人記者でもサーキット内で「コロナワクチン接種」に成功!「インディ500」取材で痛感したアメリカの「太っ腹」精神

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TEXT: 天野雅彦  PHOTO: 天野雅彦,ホンダ

ドラッグストアでもコロナワクチン接種が可能

 アメリカの場合、街中でもワクチン接種が行なわれている。ドラッグストアやスーパーマーケットに接種会場が作られているからで、自分にとってどこが近いか、どこならどのブランドのワクチンを打って貰えるか、などがネットですぐに調べられるようになっている。テレビでは”ワクチンを打とう!”、”ワクチンは無料”、”自分だけじゃなく周りの人々も守るために”などのコマーシャルが数多く流され、接種を促している。そういう努力の成果で、4月にはまだ事前予約が必要だったが、5月初旬「予約は不要です!」というところがアメリカのアチコチに出て来た。COVID-19のワクチン接種はドラッグストアーでも

 4月半ば第2戦フロリダ州セイント・ピーターズバーグで行われたレースでは、サーキットのすぐ近くにあったCVSで見かけた場所には、毎日100人ほどがワクチン接種に訪れているとのことだった。この時はまだ予約が必要だったが、5月初旬にインディアナ州に戻り、全米チェーンの日用品・食料品スーパーマーケット=ウォルマートに行ったら、ワクチン接種、もう予約不要の時代になっていたのだ。それだけワクチンは豊富に出回っているということ。つい最近、接種年齢が下げられ、12歳以上なら打ってOKになった。

 そして2週間をかけて開催されるインディ500のプラクティスが始まると、インディアナポリス・モーター・スピードウェイの観客席裏ではインディカーを見に来たファンが接種できるようになっていた。メジャーリーグ・ベースボールの球場でもそういうところがある、という話を聞いた。「ここで打てちゃうなら、打って行くか」となった人も結構いたのではないだろうか?

サーキット内にある「密」を避けるようにとの看板 アメリカ伝統の最高峰レース、インディ500。まだクルーも常時マスク着用を義務付けられている。ほぼ全員がワクチン接種を受けているが、そうでない人は毎朝サーキットでPCR検査を受け、陰性でないと中に入れてもらえない。サーキット内には「ソーシャル・ディスタンスをとって」というサインもある。新型コロナに立ち向かっている状況ははっきりしている。佐藤琢磨選手、スタッフたち誰もがまだマスク着用

 今年の予選でポールポジションを獲得したのはスコット・ディクソン選手で、インディ500ではキャリア4回目のポール。昨年2度目の優勝という偉業を遂げた佐藤琢磨選手は、予選15番手。さらなる次元を目指してくるだろう。多くの観客もまたひとしおに、何モノかをゲットするだろう。いよいよ5月30日(土)に決勝がスタートする。

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